診療報酬改定について
当院は基本的に保険診療を行う機関であり、保険診療の料金は国が決めています。
2024年は2年に1度の診療報酬改定の年であり、今年の改訂では大幅な変更を迫られているためご報告させて頂きます。
(改訂は6月からとなります)
【監修者】
かわぐち内科・内視鏡クリニック
川口 佑輔
- 2010年北里大学医学部卒業
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓病学会専門医
目次
診療報酬改定とは?
医療機関の診療には、保険診療と自費診療に大別されます。
保険診療は、国が定めた規則に則り行う診療の事で、値段は全て厚生労働省が定めたものとなります。
例えば、『高血圧の患者様に必要な採血を行い処方をした』となれば、それが問題ない医療行為かチェックが入り、許可されることで医療機関に収入が入ります。
特徴としては、日本は国民皆保険制度であり、健康保険に入っていれば前金額のうち3割(高齢者であれば1割)の支払いで済むという点です。
一方自費診療は、保険診療に収載されていない項目に関し自費で診療する行為を指します。
例えばまぶたの整形をしたいので美容クリニックを受診して手術をする場合、これは自費診療にあたります。
当院は一部を除いて基本的には保険診療を行う期間であり、全ての料金は国が決めたものとなります。
この保険診療の料金や形態については、2年に1度改訂があり、2024年は改訂年度となります。
そして2024年の改訂は、クリニックにとって大幅な変更をせまられる重大な変化が含まれています。
生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)で通院中の方の変更点
現在生活習慣病コントロールのため通院中の患者様には、『特定疾患療養管理料』という料金がかかり、この代金を頂いております。
2024年度の改訂では、この『特定疾患療養管理料』から『生活習慣病管理料』というものに変えなさい、というのが国からのお達しです。
『生活習慣病管理料』による生活習慣病のコントロールを行うためには、初回だけですが、療養計画書にサインを頂く必要があります。
大変ご面倒ではありますが、国が定めた方針ですので、ご協力のほどを宜しくお願い致します。
またお値段に関しましては数百円上昇する事となります。
が、説明するのが難しいのですが、この料金を頂く場合には検査料なども込みとなるため、例えば数か月に1度定期的な採血をする際にも料金の変動がありません。
つまりTotalするとさほど料金の上昇は起こらないものになります。
また当院のホームページを見て、当院で生活習慣病の管理を行っていこう、と思われている方に関しては朗報なのですが、国は長期の処方を推奨しています。
つまり、生活習慣病のコントロールが安定したら、月に1回の通院までは必要ない、という事になります。
当院でもそれに則って、生活習慣病のコントロールが安定した患者様については2か月ほどの長期処方も可とする予定としています。
結果、値段の上昇もほとんど考えなくて良い計算となります。
なかなか外来にてこのような料金の説明をすることは難しいので、ブログにて記載をさせて頂きました。
内視鏡検査を当院で行う方の変更点
胃カメラ、大腸カメラの料金に変更はありません。
ただし、一番大きく変わるのは大腸ポリープ切除を行った際の料金です。
大腸カメラのページにて記載している短期滞在手術等基本料を頂いておりましたが、この料金が2718点(27180円)→1359点(13590円)に減額となります。
元々の料金でポリープを一つ切除した場合、28000円程度であったものが、24000円程度となります。
もちろんクリニックの収入面では大打撃なのですが、患者様にとっては非常に良いお話です。
料金の面でも是非ハードルを下げて、大腸カメラ検査をご検討下さい。
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
大腸カメラ(観察のみ) | 2000円前後 | 6000円前後 |
大腸カメラ+病理組織検査 | 3500~5000円前後 | 10500~15000円前後 |
大腸ポリープ切除 | 8000~10000円前後 | 24000~29000円前後 |
当院では、麻酔薬を使った苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。内視鏡専門医である院長が責任を持って担当し、大腸ポリープがあれば当日切除も可能です。
検査の説明を聞いてから大腸カメラを受けたい方は【外来Web予約】へお進みください。
先に検査日を決めたい方は【大腸カメラWeb予約】へお進みください。