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アニサキス

アニサキスとは?

 

アニサキスは、主に魚介類に寄生する線虫(腸内寄生虫)で、特に生の魚や海産物を食べることで人間に感染することがあります。

アニサキスの症状

  1. 腹痛: 急性で激しい腹痛が多く、特に食後数時間以内に現れることが多いです。
  2. 嘔吐: 吐き気や嘔吐が頻繁に見られます。
  3. 発熱: 軽度の発熱が伴うことがあります。
  4. アレルギー反応: 一部の人では、じんましんやアレルギー症状が現れることがあります。

これらの症状は、アニサキスが胃や腸の壁に侵入することで引き起こされます。通常、症状は数時間から数日続きますが、アニサキスが体内で死ぬと自然に改善することが多いです。症状が重い場合や持続する場合は、医療機関を受診することが推奨されます。

アニサキスの検査と診断

アニサキスの診断は、胃カメラ検査によりアニサキス虫体を発見する事に限ります。
その他アニサキス症と他の疾患の鑑別が難しい場合には最初にCT検査を行い、胃壁の肥厚などでアニサキスを疑う事もあります。

胃カメラ

内視鏡スコープを口から挿入し、胃内のアニサキス虫体を探します。

CT検査

腹部CT検査にて胃壁の肥厚として検出されます。ただし胃壁の肥厚を伴う疾患としては、胃がんや胃潰瘍、胃炎など様々あるため、最終的な確定診断のためにはやはり胃カメラ検査が必須となります。

アニサキスの治療

アニサキス症であれば、アニサキス虫体が数日でほとんどの場合死滅するため、必ず胃カメラ検査が必要という訳ではありません。
しかし、腹痛症状が非常に強い場合もあるため、アニサキス症が疑われたら、まずは緊急で内視鏡検査が可能な医療機関への問い合わせをして下さい。

胃カメラ

胃カメラ検査で胃内のアニサキス虫体を発見したら、鉗子と呼ばれるカップで胃壁に食い込んだアニサキス虫体を対外へ取り出します。これは最も効果的な治療方法であり、症状の即時改善が期待できます。

薬物療法

症状の緩和のために鎮痛剤や制吐剤が使用されることがあります。ただし、アニサキスを直接殺す薬は現時点ではありません。

経過観察

軽度の症状の場合、アニサキスが自然に死滅し、体外に排出されるのを待つことがあります。通常、数日から数週間で症状が改善します。

外科的処置

非常に稀なケースですが、アニサキスが腸壁に深く侵入して腸閉塞などの合併症を引き起こす場合には、外科的に取り除く必要があることがあります。

アニサキス症の予防

アニサキス症を予防するためには、生魚や未加熱の海産物を避けることが推奨されます。また、魚を摂取する前に十分に加熱するか、-20度以下で24時間以上冷凍することが効果的です。

当院のアニサキスに対する診療

アニサキス症の早期治療のためには、当日緊急胃カメラ検査ができる体制を整える必要があります。
当院でも、毎日、どの時間でも緊急胃カメラ検査ができる体制を有している訳ではありませんが、可能な限り時間を調整し対応しています。

最近でも3例の胃アニサキス症を診断・治療しております。

また当院では、アニサキス症を疑う場合、可能な限り鎮静剤を使用した胃カメラ検査を行っています。
理由としては、起きた状態で行う胃カメラ検査では、反射が強い患者様の場合、胃内の詳細な観察が不能になりアニサキス虫体を見逃す恐れがあります。
またアニサキス虫体を切除するにはある程度のテクニックが必要であり、場合により時間を要する場合もあります。長時間の胃カメラ検査を起きた状態で行うのは苦痛が強いため、当院では鎮静下での胃カメラ検査を推奨しています。


アニサキス症を疑う症状がある場合には、一度当院までご連絡頂き、緊急内視鏡が当日可能かどうかをお問合せ下さい。

 

当院では、麻酔薬を使った苦痛の少ない内視鏡検査を行っています内視鏡専門医である院長が責任を持って担当し、胃・大腸カメラを同日施行する事も可能です。

 

アニサキスを疑い、胃カメラを受けるべきか相談したい方は当院まで一度電話にてご連絡下さい。

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