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苦痛の少ない胃カメラ検査

目次

胃カメラ検査とは?

胃カメラ検査は口、もしくは鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察する検査です。通称『胃カメラ』と呼ばれるため胃だけの検査と思われる方もいらっしゃいますが、実際には食道・胃・十二指腸まで観察できるため、それぞれの領域において、がんを含めた多くの病気を診断することが可能です。
しかしその一方で、検診でピロリ菌感染を指摘されたりバリウム検査で異常があっても、胃カメラはできれば受けたくないという意見を聞くのも事実です。
胃カメラ検査を受けたくない理由、それは恐らく『苦しそうだから』という理由がほとんどであると思います。

当院では経鼻内視鏡(細い内視鏡)の使用、適切な鎮静剤の使用により、苦痛の少ない内視鏡検査を提供しています。

胃カメラを検討する症状やタイミング

2018年の国内統計では、全悪性腫瘍の中で、男性・女性ともに罹患数第2位であり、年間約12万人の患者様が罹患されます。
ピロリ菌感染者数は減少しており、胃がんも減少傾向にはありますが、依然として多くの患者様が罹患される疾患です。
台東区では胃がん検診事業があり、50歳を超えると2年に一度無料で胃カメラが受けられます。
胃痛や胸やけ、食欲の低下がある患者様、50歳を超えて胃がん検診券が届いた患者様は胃カメラ検査を受ける事をお勧めします。

胃カメラを検討する症状・タイミング

  • 50歳になった(胃がん検診など)
  • 健診でピロリ菌を始めて指摘された患者様
  • ピロリ菌の除菌歴がある患者様
  • 胸やけ
  • 胃痛
  • 腹部膨満
  • 食思不振・飲み込みにくさ

苦痛の少ない胃カメラ検査

1. 内視鏡専門医による施行

『内視鏡専門医』という資格を有した医師が検査を行います。
『内視鏡専門医』は日本内視鏡学会が定めたもので、十分な胃カメラならびにその関連手技(生検や早期胃がんのない強敵切除など)の経験を有し、かつ筆記試験をクリアした医師を指します。

2. 鎮静剤の使用

適切な鎮静剤・鎮痛剤の使用により、患者様の痛みや不安を取り除きます。
薬剤の使用は合併症の危険を伴いますが、経験豊富な医師が適切に薬剤を使用致しますのでご安心下さい。

3. 経鼻内視鏡用の細径スコープを使用

以前の経鼻内視鏡は、お世辞にも画像がきれいとは言えず、特に早期胃がんの発見には苦慮する事が多い状況でした。
しかし、オリンパス社の努力もあり、最新の経鼻内視鏡(GIF-XZ1200)は経口内視鏡と比べても遜色のないレベルとなりました。
当院ではこのGIF-XZ1200を用いて経鼻、経口の内視鏡を行っております。

4. リカバリールーム(鎮静剤を用いた胃カメラの際)

大腸検査では鎮静剤を使用する事が多いため、検査後の休憩が必要となります。
処置台はリクライニング式、可動式のベッドであり、検査後はベッドに乗ったままリカバリールームまで移動し、休憩する事が可能です。

経鼻・経口・鎮静どれがいいの?

それぞれにメリット・デメリットがあります。

  メリット デメリット
経口内視鏡
  • 最も一般的
  • 喉を通過できないことはほぼない
  • 施行後短時間で帰宅可能
  • 『オエッ』となる反射が出やすい
経鼻内視鏡
  • 通常の経口カメラより『オエッ』が少ない
  • 施行後短時間で帰宅可能
  • 鼻腔が狭い方はスコープが通過しない、または通過しても痛みや出血を伴うことがある
鎮静内視鏡
  • 鎮静剤を使わない検査より楽
  • 鎮静・麻酔薬の効きが悪い方がいる
  • 鎮静・麻酔薬で血圧低下や呼吸抑制が生じるリスクがある
  • 施行後15~30分の病院待機が必要

患者様により合う、合わないがありますので、施行方法についてはお気軽にご相談下さい。

画像提供:オリンパス株式会社 おなかの健康ドットコム より

画像提供:オリンパス株式会社 おなかの健康ドットコム より

当院の胃カメラ検査の特徴

① 土曜日の胃カメラ検査

平日は仕事があり、胃カメラを行う事は困難という患者様は多くいらっしゃいます。
当院では土曜日にも胃カメラ枠を用意しておりますので、お気軽にご相談下さい。

② 午後の胃カメラ検査

基本的に胃カメラは午前中に行う事が多い検査です。
それは、食事を一定時間抜く必要があり、朝食のみ禁食とすれば解決するため、午前の方が一般的に楽だからです。
しかし、浅草という土地柄か、午前は仕事があるため午後に胃カメラを行いたいという患者様が一定数いらっしゃいます。
当院では、午後の胃カメラ検査にも対応しておりますので、ご希望の方はご相談下さい。

③ オリンパスの高性能な内視鏡システム

上述した高性能な経鼻内視鏡システム(GIF-XZ1200)を使用しており、非常に小さながんでも発見できるよう努めております。

当院で発見した早期胃がんです。黒丸ががんでした。

胃カメラの流れ

起きたまま行う内視鏡検査の流れ

1
外来にて内視鏡の予約を行います。
糖尿病薬や血をサラサラにするお薬を内服中の患者さんは、お薬の休薬が必要となる事がございます。それらの事を踏まえ、問診を行い、同意書の記載をお願いしています。

 

2
検査前日
夕食を20時までに済ませていただきます。

 

3
検査当日
当日朝はお食事が食べられません。検査の1時間前まで飲水は可能です。
・来院後、鼻または口の麻酔を開始します。
・経鼻または経口内視鏡検査を開始します。生検などの必要がなければ3~5分ほどで検査は終了となります。
・画像を見ながら所見の説明を行い、帰宅となります。
→来院から帰宅までの所要時間は概ね30~40分ほどです。

鎮静剤を使用した内視鏡検査の流れ

1
外来にて内視鏡の予約を行います。
糖尿病薬や血をサラサラにするお薬を内服中の患者さんは、お薬の休薬が必要となる事がございます。それらの事を踏まえ、問診を行い、同意書の記載をお願いしています。

 

2
検査前日
夕食を20時までに済ませていただきます。

 

3
検査当日
当日朝はお食事が食べられません。検査の2時間前まで飲水は可能です。
・来院後、喉の麻酔を行い、点滴の針を挿入します。
・鎮静剤・静脈麻酔薬を患者様に併せて選択し、点滴にて投与します。
・経口内視鏡検査を開始します。生検などの必要がなければ3~5ほどで終了します。
・検査中も苦痛があるようであれば、適宜鎮静剤・静脈麻酔薬を追加します。
・検査終了後、リカバリールームにて15-30分ほど休憩していただきます。
・目が覚めましたら、画像を見ながら所見の説明を行い、帰宅となります。
→来院から帰宅までの所要時間は概ね45-60分ほどです。

胃カメラの費用

保険点数

上部消化管内視鏡検査 1140点(11400円)
組織採取を行った場合 1500~2360点(15000~23600円)
※組織採取は、採取臓器数(例:食道+胃など)などにより前後します。

そこに診察料などが加算され、会計に反映されます。

  1割負担 3割負担
胃カメラ(観察のみ) 1500円前後 4500円前後
胃カメラ+病理組織検査 3000~4000円前後 9000~12000円前後

※麻酔の有無や種類、組織を採取する部位などで値段は多少前後します。
※当院の病理組織検査についてはこちらをご覧ください。

胃カメラ検査の実績

当院で早期の胃がんが見つかった患者様の例などを記載致します。
こちらをご覧ください。

胃カメラ予約

胃痛、胸やけ、腹部膨満、食思不振など症状があり、まだ医療機関を受診していない患者は一度外来受診を頂けますと幸いです。
外来Web予約も承っておりますのでご利用下さい。
また

  1. 胃がん検診の予約の患者様  
  2. 他院よりご紹介頂いた患者様 
  3. 当院にて以前に胃カメラを行った患者様

いずれかの場合には胃カメラWeb予約も行っております。
胃カメラWeb予約をご使用の場合には、注意事項を十分にご確認下さい。

『胃カメラを受けたくない』患者様が、少しでも苦痛なく検査ができ、そして胃がんを少しでも早期のうちに発見できるよう、当クリニックは努力して参ります。
胃カメラの施行に迷う患者様はお気軽にご相談下さい。

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