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胆嚢・胆管・膵臓の病気

膵臓

すい臓膵臓は、ホルモンを分泌する内分泌機能消化酵素である膵液を小腸に送り込む外分泌機能がある器官です。

膵炎

膵炎とは、何らかの原因で、膵臓に炎症をおこす病気です。重症な場合は死に至るケースがあります。

腹痛、嘔吐などの症状があり、押されると痛みをともないます。

原因としてはアルコール性、胆石性が多く、その他薬剤や外傷などが原因となります。

治療には入院が必要となります。絶食、補液、薬剤投与を行います。また胆石症による急性膵炎の場合は、内視鏡を用いた処置(内視鏡的逆行性膵胆管造影:ERCP)を行い胆管結石の除去が必要となります。

膵のう胞

膵のう胞とは、膵臓にある、液体が溜まっている袋状のもの(のう胞)です。膵のう胞には様々な種類の疾患があり、場合によっては手術が必要になることもあります。

特に頻度が高い病気として膵管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN)があります。基本的には良性の腫瘍ですが、悪性となる事もあり、厳密な経過観察が必要となります。その他の膵のう胞もIPMNと鑑別が困難な事が多く、膵のう胞がみられた場合にはIPMN同様に画像の経過観察が必要となります。

膵癌

この文章の筆者は膵癌の早期発見を大きなテーマとして診療に当たって参りました。著明な方々が膵癌を患った事で、世間での知名度もここ数年で上昇していると感じています。

膵癌はその名の通り膵臓にできる癌で、早期発見が非常に困難で、進行も早い病気です。症状が生じた時には手術不能となる事が多く、早期発見のためには定期的な画像診断が非常に大切です。

膵癌の家族歴のある方や糖尿病、膵のう胞、腫瘍マーカー(CA19-9など)高値などがありましたら、定期的な画像検索が必要です。

 

胆嚢・胆管

胆管(肝外胆管)は肝臓から十二指腸をつなぐ胆汁が通る管のことです。長さは約10~15cm、で太さは0.5~1cmの管です。

胆のうは、胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器で、西洋梨状の形をしています。食事をする際に貯めていた胆汁を胆管を通じて十二指腸に出す役割があります。

胆汁は肝臓で生成される黄褐色でアルカリ性の液体で、食べ物とまじりあって、脂肪の吸収を助ける働きがあります。

胆石症

胆汁の成分が固まって石状になり、胆管や胆のうに溜まる病気です。女性、肥満、中高年に多いとされています。痛みや症状を伴わず、日常生活に支障を来たさないことも多いため、検査によって始めて見つかる場合があります。症状が無い場合は、特に治療をせずに経過観察をしますが、症状が発生した場合には、外科的な胆嚢摘出術や経皮的な胆嚢ドレナージ術、抗生剤加療が必要となります。

胆嚢炎

胆嚢炎は、胆石症や細菌感染などが原因で起こる胆嚢の炎症です。胆嚢炎は9割が胆石によっておこるとされており、症状は発熱、右季肋部(右肋骨の下あたり)痛が生じます。

急性胆嚢炎を生じた場合、放っておくと胆嚢が破れてしまう恐れもありますので、緊急で手術を行ったり、経皮的胆嚢ドレナージ術(右肋骨の間から胆嚢を穿刺し、感染した胆汁を対外に出す方法)が必要となります。

胆嚢癌、胆管癌

胆嚢癌、胆管癌はその名の通り、胆嚢、胆管に生じる癌です。症状は胆嚢癌の場合出にくいことが多く、発見が遅れる事が多々あります。胆管癌では黄疸(皮膚や眼球が黄色くなる)で発症することが多いです。

診断、治療のためには内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)が必要となります。

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