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便が細くなったら

『便が細くなった。調べてみたら大腸がんの可能性があると書いてあった。
放っておくのは怖いけど、どこに行ったらよいか分からない。』
このようなお悩みを抱えている方は多くいらっしゃいます。
便が細くなる=大腸がんである とは限りませんが、大腸がんの典型的な症状であることに変わりはありません。
便が細くて悩んでいる方は、当コラムを確認のうえ、是非お気軽に当院にご相談下さい。

    1. 便が細くなる とは?
    2. 便が細くなる原因疾患
    3. 便が細くなった場合の検査
    4. 『便が細くなった』を主訴に来院し、大腸がんが見つかった1例

便が細くなる とは?

便の太さは通常3~4cmほどの直径があります。
しかし様々な原因により、便の直径が1cmほどの細い便が出ることがあります。
またそれに伴い残便感を伴うことがあります。

 

便が細くなる原因

大腸がん

便が細くなる代表疾患は大腸がんです。大腸がんの存在により大腸が狭くなり、狭い大腸を何とか通った便は細い形となります。
もし大腸がんで便が細くなっているとしたら、大腸がんはそれなりに進行している可能性があります。
ですので、早めの大腸カメラが必須となります。

下痢または軟便

そもそも便が軟らかいため、便が細く感じる方が多くいらっしゃいます。
ただし、軟便が原因であっても、大腸がんを完全に否定することはできません。

大腸が部分的に狭い

大腸がん以外でも大腸が狭くなる可能性があります。例えば大腸憩室炎や虚血性腸炎を繰り返し、それが直る課程で大腸が狭くなってしまう(瘢痕狭窄)状態があります。
日本国民生活基礎調査の統計では男性2.5%、女性4.6%が便秘症状を有しているとされています。
20~60歳では圧倒的に女性が多く、70歳代から有病率が急激に上昇し、男女差もなくなります。

 

便が細くなった場合の検査

腹部レントゲン

大腸がんで便が細くなっている場合、大腸が詰まりかかっている可能性があります。
腹部レントゲンを行う事で大腸閉塞がないかどうかが分かります。
大腸が詰まっている、または詰まりかかっている場合、大腸カメラのための下剤投与で症状が増悪してしまうリスクがあります。
その場合には、専門の提携医療機関をご紹介させて頂きます。

大腸カメラ

腹部レントゲンで異常がない場合、大腸カメラが検討されます。
大腸カメラを行えば、大腸がんがあるかないかは明白であり、進行した大腸がんを見逃す事はほとんどありません。
大腸がんがなければ安心することもできますので、便が細いという患者様は一度大腸カメラの施行を強く推奨させて頂きます。

『便が細くなった』を主訴に来院し、大腸がんが見つかった1例

患者様:70代 

主訴:最近便が細くなり、お腹が張るような感じがする。

検査所見:採血、腹部レントゲン検査に特記すべき異常所見なし。

大腸カメラ検査:S状結腸に腸管の狭窄(腸管が狭くなる)を伴った進行大腸がんを認めた。

(患者様のプライバシー保護のため、写真の供覧ができずすみません)

その後の経過:生検結果より大腸がんであることが確定し、提携の医療機関にご紹介した。

後日紹介先の医療機関から連絡があり、転移などはなく、S状結腸の手術で根治が可能とのことであった。

 

 

 

便が細くなる=大腸がんの疑いがある と思っていただいて構いません。
大腸カメラで大腸がんを見落とす可能性はほぼないに等しく、大腸カメラを行って大腸がんがなければ一安心です。
『ご自身のために』『ご家族のために』、便が細くなる症状のある方は、当院で苦痛の少ない大腸カメラを受けてみませんか?

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