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胃カメラ検査にかかる時間はどれくらい?鎮静剤使用有無での違いも紹介

目次

【結論】胃カメラ検査当日にかかる時間は20分~1時間程度

普段お仕事で忙しい患者様にとって、外来や検査にかかる時間は大切な情報だと思います。

胃カメラを行うのに『1時間かかる』のか『半日以上かかる』のか?実はもっと短い時間で終わるのか?

当院の場合、胃カメラ検査当日にかかる時間は20分~1時間程度となっておりますが、検査の方法により検査時間や注意事項が異なります。

以下では、胃カメラ検査の流れとそれぞれの工程での所要時間について説明しています。

胃カメラ前の事前説明外来(所要時間10分-30分ほど)

外来にて胃カメラの予約をします。

糖尿病薬や血をサラサラにするお薬を内服中の患者様は、お薬の休薬が必要となる事があります。

それらの事を踏まえ、問診を行い、同意書の記載をお願いしています。

所要時間の観点からしますと、外来待ち時間はどうしても患者様受診の波があり、すぐに呼べる場合もあればある程度診察室に入るまでに時間がかかる場合もございます。

外来の内容としては、胃カメラ前の説明だけであれば5分程度の外来で終了しますが、その他症状がある場合には、採血を行ったり、処方を行ったりとその分時間を要します。

ただし、当院では予約制をとっており、30分以上の時間を要する事は稀と思います。

ポイント

他院からの紹介状をお持ちの場合や、当院にて2回目以降の胃カメラの場合には、胃カメラWEB予約が可能です。

その場合事前の胃カメラ説明外来は省いて胃カメラ検査を受ける事が可能です。

 

起きたまま行う胃カメラ検査の場合(所要時間20-30分ほど)

各工程 所要時間
1.受付~内視鏡室移動 約2-5分
2.のど又は鼻の麻酔 約5分
3.内視鏡室へ移動し、検査体制を整える 約3分
4.胃カメラを実施 約4-8分
5.結果を説明 約2-4分
6.お会計 約3-5分
合計 約20-30分

(2)のど又は鼻の麻酔について

口からのカメラの場合ののど麻酔は2分ほどで終了するのに対し、鼻からの胃カメラの場合には鼻腔を拡張させる薬も使用するため5分ほどのお時間がかかります。

ポイント:胃カメラ観察の流れ(3-8分ほど)

胃カメラ検査自体の観察時間は、

  • 患者様の反射の強さ
  • 胃内が綺麗かどうか
  • 病気があるかどうか

などに規定されます。

患者様の嘔吐反射が強く、内視鏡中にげっぷや嘔吐のような反射を繰り返してしまうことがあります。内視鏡医の立場からすると、この反射は胃内の空気が抜けてしまう事に繋がり、空気が抜ける事で胃内が萎み見逃しの原因になってしまいます。胃カメラには送気(カメラの先端から空気を送り込む)機能があるため再度送気を行い胃内を膨張させるのですが、患者様によっては空気が溜まる事でまたげっぷや嘔吐のような反射が出てしまいます。これを繰り返していると時間がかかってしまう原因になるのです。

ちなみに私自身もこの反射は強い方ですので、仕方ないと考えています。たまに反射が続くと『げっぷをしないで』と怒られた事がある患者様がいますが、私はその点はかなり寛容と思います。

胃内が綺麗であれば、観察のみであれば本当に3分ほどで胃カメラ検査は終了してしまいます。胃内が残渣などにより汚れていると病変の見逃しに繋がるため、内視鏡先端から水を出し洗浄を行います。この作業により+αの時間がかかってしまいます。

病気が見つかった場合も、その病気の詳細な観察のために時間がかかります。病気が見つかった場合には生検(組織をつまみがんでないか判別する方法)検査を行う事もありますので、病気の観察時間+組織の採取時間が追加でかかる事となります。

鎮静剤を使用した胃カメラ検査の場合(所要時間40~60分ほど)

 

各工程 所要時間
1.受付~内視鏡室移動 約2-5分
2.のどの麻酔 約5分
3.鎮静剤使用のための点滴をとる 約2分
4.内視鏡室へ移動し検査体制を整え鎮静剤を投与する 約3分
5.胃カメラを実施 約4-8分
6.胃カメラ後リカバリールームに移動し休憩します 約15-30分
7.結果説明 約2-4分
8.お会計 約3-5分
合計 約40-60分

(2)のどの麻酔について

鎮静剤を使用する場合には通常口からの胃カメラ検査となります。

苦痛の少ない胃カメラ検査

検査方法による時間の違い

  経口 経鼻 鎮静剤
時間 短い(20-30分ほど) 短い(25-35分ほど) やや長い(30-50分ほど)
のどの麻酔時間が経鼻より短い 鼻の麻酔が経口より少し長い 鎮静剤が覚めるまでに時間がかかる
苦痛 ある ある かなり軽減されうる

胃カメラ検査に関わる時間を短くする方法

何を優先するかで胃カメラの方法は変わってきます。『仕事が忙しいので、とにかく短時間で検査を終わらせたい』などの場合には以下の方法が考えられます。

前日に消化の良い食事を食べる

基本的には胃カメラ前日に食事制限はありません。ただし、今までに胃カメラを行った際に胃内に食物が残存していた場合には、胃の動きが悪く胃内が綺麗になりにくい可能性があります。前日に食べる食事を消化の良い食事にし、前日の夕食をなるべく早めに済ませる事で、胃カメラ施行時に胃内が綺麗になり検査時間の短縮に繋がる可能性があります。

胃カメラWEB予約を利用する

他院からの紹介状がある場合(健康診断で異常を指摘された場合は含まれません)、当院にて2回目以降の胃カメラ検査の場合、胃カメラWEB予約がご利用できます。

胃カメラ説明外来を省く事ができるため、非常に好評です。

※その場合には、検査当日に同意書を取得しますので、当日ほんの少し(数分)お時間を頂きます。

鎮静剤を使用しない

胃カメラの鎮静剤使用は、胃カメラのハードルを下げるためには是非検討して頂きたい項目となります。しかしその一方で時間の観点からするとやや時間を要してしまいます。

とにかく早く検査を終わらせてお仕事に戻りたい場合などは、鎮静剤を使用しない経鼻・経口の胃カメラ検査をお勧めしております。

胃カメラの時間に関するよくあるご質問

Q.胃カメラ前後の食事は何時間空ければよい?

胃カメラ当日は朝食を抜いて頂きます。飲水は胃カメラ検査の1時間前まで可能です。

また検査後は、のどや鼻の麻酔が残るため、約1時間は飲水・食事を禁止しています。

それ以降は、特に禁止事項はありません。

Q.鎮静剤を使用した場合、覚めるのにどのくらい時間がかかりますか?

鎮静剤を使用した胃カメラ検査の場合、休憩には15-30分ほどお時間を頂いております。

鎮静剤の効果にはかなり個人差があるため、場合により1時間程度休憩が必要な事も稀にあります。

また帰宅後も鎮静剤の効果が完全に抜けるまでには数時間~10時間ほどを要します。そのため車や自転車の運転は控えて頂いております。

 

 

当院では、麻酔薬を使った苦痛の少ない内視鏡検査を行っています内視鏡専門医である院長が責任を持って担当し、胃・大腸カメラを同日施行する事も可能です。

胃の症状があり、胃カメラを受けるべきか相談したい方は【外来Web予約】へお進みください。

他院からの紹介状などがあり胃カメラを予約したい方は【胃カメラWeb予約】へお進みください。

 

【監修者】

かわぐち内科・内視鏡クリニック

川口 佑輔

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