体重減少
このような症状でお悩みではありませんか?
- 急に体重が減ってきた
- 急に食欲が落ちた
- 運動習慣を変えていないのに体重が減っている
- 食生活を変えていないのに体重が減っている
このような症状でお悩みの方は意外と多く、当院でもこの症状で来院される方は多くいらっしゃいます。
体重減少は様々な要因で起こりますが、特に見逃してはいけない疾患として各種悪性腫瘍が挙げられます。
このページでは体重減少した方に必要な診療内容を記載させていただきます。
体重減少から考えられる消化器疾患
食道がん・胃がん・大腸がん
がんの進行や消化器官の機能障害によって、食欲が減退し、十分な栄養を摂取できなくなるため、体重が減少することがあります。また、がん細胞が栄養を奪うことで、栄養の吸収が一層困難になり、体重減少がさらに進行します。
【胃がんページ】
【大腸がんページ】
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃や腸の内壁に傷ができる状態です。この傷が消化器の正常な機能を妨げ、食べ物の消化や栄養の吸収が十分に行われなくなることで、体重が減少することがあります。
さらに、症状(胃痛や腹部膨満感)によって食事を控えたり、食べることが難しくなることも、体重減少の原因となります。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜(最も内側の層)に炎症や潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。
この炎症により腸壁が損傷し、正常な消化や栄養の吸収が難しくなります。また、激しい下痢や血便、腹痛が続くために食欲が減退し、必要な栄養を十分に摂取できなくなることで、体重が減少することがあります。
膵がん・胆管がん・胆のうがん・肝細胞がん
食道がんや胃がん・大腸がん以外の消化器がんでも、体重減少が起こります。
これらの疾患は腹部超音波検査やCT検査で診断できる可能性があります。
体重減少から考える内科疾患
糖尿病
糖尿尿が増悪すると、インスリンの分泌能が低下したりインスリンが上手く作用しなくなったりします。すると食事から摂取した糖をエネルギーとして使用せず脂肪や筋肉にあるたんぱく質をエネルギーとして使用してしまうため脂肪や筋肉の減少が起こり体重減少を来します。
【糖尿病ページ】
甲状腺機能亢進症
甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌しており、甲状腺ホルモンは体の代謝を促進する役割を持っています。甲状腺機能が亢進することで代謝が促進し、安静時でもエネルギー消費が増加するため、体が多くのカロリーを消費するようになります。このため、同じ食事量でも体重が減少します。
悪性腫瘍:肺がん・婦人科がん・腎がん など
消化器領域以外の悪性腫瘍でも体重減少が起こります。
肺がんは胸部レントゲン検査にて、婦人科癌や腎がんなどは腹部超音波検査にて発見できる可能性があります。
精神的異常:うつ病・神経性食思不振症 など
うつ病や神経性食思不振症などの精神的異常では、食事の摂取量自体が低下し体重減少を来す事があります。
体重減少の検査
体重減少は病的なものからそうではないものまで多くの考えるべき病気があります。
まずは問診により疑わしい病気の方向性を確認し、検査項目を決定していく必要があります。
血液検査
採血だけで診断がつく事は稀ですが、今後行う検査の方向性を決める意味では、最も苦痛が少なく簡便に行える検査です。
例えば採血にて貧血もみられる場合には、胃がんや大腸がんを疑い胃カメラ・大腸カメラを行いましょう、という判断材料になります。
胃カメラ検査
食道がんや胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの診断が可能です。
胃カメラ検査につきましては 「苦痛の少ない胃カメラ検査」 の項目で、当院での胃カメラ検査の実際を記載しておりますので、ご参照下さい。
大腸カメラ検査
大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病などの診断が可能です。
大腸カメラ検査につきましては「苦痛の少ない大腸カメラ検査」の項目で、当院での大腸カメラ検査の実際を記載しておりますので、ご参照下さい。
腹部超音波検査
- 膵がんや胆管がん、胆のうがん、肝細胞がんなどの消化器悪性腫瘍
- 腎がん
- 婦人科がん
などが診断可能です。
当院では超音波技師さんと契約しており、精度の高い超音波検査が可能です。
CT検査
胃カメラ、大腸カメラは消化管の事しか診断できません。
腹部超音波検査は、患者様の体格などにより、見えにくい臓器もあります。
CT検査は消化管以外のお腹や肺の病変を見つける点において、最も優秀な検査です。
当院ではCT検査はできませんが、提携先の病院にて速やかに検査が可能です。
まとめ
原因不明の体重減少でお悩みの方は当院の消化器専門外来へ
現在まで大学病院やその関連病院にて、多くの経験・知識を得た専門医による医療を提供しております。
当院では、通常クリニックではなかなか手が届かない領域の診療もご提供できると考えております。
早期胃癌や早期大腸癌の先進的な内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESDなど)にも携わっていたため、苦痛の少ない胃カメラ、大腸カメラを提供し、適切な治療に結び付ける事ができます。
些細なことでもお気軽に当院の消化器専門外来にご相談ください。
【初診外来予約】
【監修者】
かわぐち内科・内視鏡クリニック
川口 佑輔
- 2010年北里大学医学部卒業
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓病学会専門医