台東区肺がん検診について
2025年度より、台東区肺がん検診が開始となります。
肺がん検診単体での受診も可能ですが、多くの方は既存の台東区総合健診に肺がん検診を紐づける形が想定されています。
肺がん検診とは?
肺がんは発見が遅れる事が多く、がんの中でも死亡率が高いがんとして知られています。
現在まで台東区総合健診では、胸部レントゲン検査が含まれており、肺がんの発見に役立っておりました。
しかし一方で、胸部レントゲン検査の読影は非常に技術が必要なものであり、小さな肺がん病変を見つけるのには困難を極めます。
今回始まる肺がん検診は、肺がんの検出率を上げるための台東区の取り組みです。
肺がん検診の方法
台東区総合健診を受ける際に、肺がん検診を同時に行う事ができます。
流れは
- 肺がん検診問診票に記載する
- 台東区総合健診で撮像する胸部レントゲン写真を、肺がん検診に使用する。
- 胸部レントゲン写真は、台東区に提出し、専門の医師によるダブルチェックをして頂く。
- 肺がんリスクの高い方(主に喫煙)は、喀痰細胞診検査を同時に行う。
- 結果には3~6週間を要する。
という形です。
喀痰細胞診検査
聞きなれない検査と思います。
具体的な方法としては、検診受診日に喀痰提出用の容器を受け取り、ご自宅にて3日間の喀痰を採取し、提出して頂きます。
この喀痰検体を提出し、喀痰の中にがん細胞が含まれていないかを検査する方法が、喀痰細胞診検査です。
問題点として、喀痰を3日間採取する、という事自体がなかなか面倒であり、患者様が採取できない可能性が挙げられます。
今回の肺がん検診では、喫煙本数×喫煙年数が一定数を超えた方が対象ですが、患者様の希望がないのに無理やり検査を行う、という事は避けたいと考えております。
喀痰細胞診の対象となった方に関しましては、やり方について説明しますので、検診受診時にお尋ねください。
まとめ
- 結果が出るのに時間がかかる
- 喀痰細胞診提出を求められたけれど、やりたくない
のような問題点が出てきそうですが、少なくとも胸部レントゲン画像のダブルチェックについては、かなり大きなメリットがあると考えています。
是非台東区総合健診の際に、肺がん検診もお申込み頂けますと幸いです。