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大腸がん

大腸がんとは?

大腸の粘膜に発生する悪性腫瘍です。
2018年の国内統計では、全悪性腫瘍の中で、男性では罹患数第3位、女性では罹患数第2位であり、合計では年間約15万人の患者さんが罹患されています。

大腸がん罹患率は年々増加しており、背景には食事の欧米化に伴う動物性たんぱく質や脂肪分の取りすぎが指摘されていいます。その他のリスクとしては運動不足や肥満、喫煙、飲酒が挙げられます。
また50歳代から急激に増加する傾向があるため、高齢化も大きな要因となっています。

症状

早期の大腸がんでは症状が無いことが多く、便潜血陽性などで行った大腸カメラを契機に発見される事がほとんどです。
進行すると、血便(便に血が混ざる)、便柱狭小化(便が細い)、腹痛、便秘、腹部膨満、貧血、体重減少などが生じます。
特に血便は痔核などを含め様々な疾患で生じますが、血便を見たらがんを疑い、大腸カメラを行う事が推奨されます。

診断

下部消化管造影検査もありますが、診断能力の問題があり、現在ではほとんどの施設で大腸カメラを第一選択として行っています。

① 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ検査)

大腸がん診断に必須の検査となります。
大腸カメラ検査につきましては『苦痛の少ない大腸カメラ検査』で、当院での大腸カメラ検査の実際を記載しておりますので、ご参照下さい。

② 全身CT検査

高齢などの理由で大腸カメラ検査を受ける事が難しい患者さんもいらっしゃいます。その場合にはCT検査を受ける事で、大きな大腸癌であれば発見される可能性があります。

また大腸カメラ検査で大腸がんの診断がつきましたら、状況によりCT検査を行い、大腸癌の進行度Stagingを行います。当院では行えないため、永寿総合病院や浅草寺病院などにお願いをしております。

③ 腫瘍マーカーを含めた採血検査

健診などで見つかった腫瘍マーカー高値(大腸癌の場合、多くはCEA)を契機に大腸がんが見つかる事もあります。

治療

上記検査にて大腸がんの診断、進行度を判定し、進行度に応じた治療を行います。
大腸がんと診断された場合には、当院での治療は困難ですので、適切な提携の医療機関をご紹介させていただきます。

① 早期大腸がんの治療

大腸がん治療ガイドラインに準じて治療を行います。

現在では技術の進歩により、胃癌と同様に基準を満たせば内視鏡による治療で切除することが可能となりました。

内視鏡的粘膜切除術(MER)

早期大腸がん切除において、以前より行われていた手法です。早期大腸がんの下に局注液を入れて持ち上げ、スネアというわっかを引っかけて焼き切ります。比較的処置が簡便な反面、腫瘍が取り切れず残ってしまうリスクがあるため、確実に切除が可能な難易度の低い、小さい病変などの際に用いられます。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

スコープの先端から電気メスを出し、早期の大腸がんを粘膜の下から剥がし取る治療です。出血や消化管穿孔(消化管が破れてしまう)などの合併症のリスクはありますが、多くの場合は安全に切除する事ができ、全身麻酔による手術をせずに根治ができうる、非常に優れた治療です。
※筆者は北里大学メディカルセンターならびに永寿総合病院にてこのESD治療に携わって参りました。

外科的切除術

早期がんではあっても、内視鏡での切除が難しい病変もあります。その際には外科的な切除を行います。
最近普及が進んでいる腹腔鏡手術では、傷が小さく、術後の痛みも少なく、入院期間も短い などの利点があります。

② 進行大腸がんの治療

進行がんの場合でも、進行度により治療方針が異なります。

外科的切除術

外科領域の進歩も著しく、胃がん同様、肝転移などの遠隔転移があっても手術が可能となってきました。また化学療法の発展もあり、術前・術後化学療法を組み合わせることで、予後が延長することも証明されています。患者さんの状況に合わせて治療が選択されます。

化学療法(抗癌剤治療)

病巣の進行が強く、手術が難しい場合には化学療法が選択肢に挙がります。が、大腸の場合管腔が狭いため腸閉塞(腸ががんで詰まってしまう)が生じやすく、手術もセットで考えなければならない事が多いです。

男女を併せると有病率が日本で一番高い悪性腫瘍です。
便潜血陽性や血便、便秘などの症状がある場合にはぜひ一度、大腸カメラ検査を受ける事をご検討下さい。

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