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台東区浅草のかわぐち内科・内視鏡クリニックの院長ブログ

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『便秘薬の作用機序と特徴を専門医が徹底解説』

薬局で手軽に買える便秘薬。「どれも似たようなものだろう」と、なんとなく選んでいませんか?実は、便秘薬には多くの種類があり、その効き方である「作用機序」は全く異なります。ご自身の症状に合わない薬を選んでしまうと、効果がないばかりか、かえって便秘を悪化させてしまう可能性もあるのです。

この記事では、専門家の指針である「慢性便秘症診療ガイドライン」にもとづき、便秘薬の作用機序をわかりやすく解説します。酸化マグネシウムから最新の処方薬まで、それぞれの特徴や正しい使い方を知ることで、あなたに本当に合った薬を見つけることができます。つらい便秘の悩みを根本から解決する第一歩にしてください。

目次

作用機序から理解する便秘薬の正しい選び方

便秘薬はどれも同じだと思っていませんか。 実は、便秘薬には多くの種類があり、それぞれ「作用機序(効き方)」が全く異なります。

作用機序を知ることは、ご自身の便秘に合った薬を見つけるための大切な第一歩です。 現在の便秘治療では、まず生活習慣を見直すことから始めます。 それでも改善しない場合に、作用が穏やかで安全性の高い薬から試すのが基本です。 これは「慢性便秘症診療ガイドライン」でも推奨されている考え方です。 薬がどのように働くかを知り、ご自身に合った治療法を見つけましょう。

あなたの便秘タイプに最適な作用機序の見つけ方

便秘は、原因によっていくつかのタイプに分けられます。 ご自身の症状がどのタイプに近いかを知ることが、適切な薬選びにつながります。

弛緩(しかん)性便秘

  • 加齢や運動不足で大腸の動き(ぜん動運動)が弱くなった状態です。
  • お腹が張る、便意を感じにくい、いきんでも出にくいといった症状が特徴です。
  • 高齢の方や、寝たきりの方に多く見られます。
  • 腸の動きを活発にする「刺激性下剤」などが選択肢になります。

痙攣(けいれん)性便秘

  • ストレスなどで自律神経が乱れ、大腸が過度に緊張して起こります。
  • 腸がけいれんすることで、便の通り道が狭くなってしまいます。
  • 腹痛を伴い、ウサギのフンのようなコロコロした便が出ることが特徴です。
  • 便秘と下痢を繰り返すこともあり、過敏性腸症候群(IBS)の可能性もあります。
  • 刺激の強い薬は症状を悪化させるため、作用の穏やかな薬が適しています。

直腸性便秘

  • 便が直腸まで届いているのに、うまく排出できないタイプです。
  • 便意を我慢する習慣があると、直腸のセンサーが鈍くなり起こりやすくなります。
  • 残便感があったり、何度もトイレに行きたくなったりします。
  • 直腸に直接作用する「坐薬」や、排便リズムを作るための薬が有効です。

ご自身の症状がどのタイプか判断に迷う場合や、複数のタイプが当てはまるように感じる場合は、自己判断せず専門医に相談してください。

市販薬と処方薬 作用機序と効果の決定的違い

便秘薬には、薬局で買える「市販薬」と医師が処方する「処方薬」があります。 この2つは、作用機序の種類や安全性、治療の目的に大きな違いがあります。

市販薬の多くは、腸を直接動かす「刺激性下剤」が中心です。 効果がわかりやすい反面、腹痛が起きやすく、長く使うと効きにくくなることがあります。

一方、処方薬には作用の穏やかなものから新しいタイプのものまで選択肢が豊富です。 医師が診察した上で、一人ひとりの便秘タイプや体質に合った薬を選びます。 そのため、より安全で効果的な治療が期待できます。

項目 市販薬 処方薬
主な種類 刺激性下剤が多い 浸透圧性下剤、上皮機能変容薬など多様
入手方法 ドラッグストアなどで自己判断で購入 医師の診察・処方箋が必要
安全性 長期連用で依存や副作用のリスクあり 医師の管理下で安全性が高い
治療方針 一時的な症状の緩和が目的 根本原因を探り「出せる腸」を目指す

市販薬は急な便秘には便利ですが、慢性的な悩みを抱えている場合は注意が必要です。 「薬を飲まないと出ない」状態になる前に、一度、消化器内科などにご相談ください。

酸化マグネシウムから漢方まで 代表的な便秘薬の作用メカニズム

便秘薬は、作用メカニズムによって大きく分類されます。 代表的な薬がどのように効くのか、その仕組みを見ていきましょう。

浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど)

仕組み
  • 腸の中で水分を引き寄せ、便に水分を含ませて軟らかくします。
  • 便のカサが増すことで、腸が自然に動き出し、排便を促します。
作用する場所
  • 主に小腸から大腸 

刺激性下剤(センナ、ビサコジルなど)

仕組み
  • 大腸の粘膜を直接刺激して、ぜん動運動を強制的に起こします。
  • 停滞している便を力強く押し出す効果が期待できます。
作用する場所
  • 主に大腸

漢方薬(大黄甘草湯など)

仕組み
  • 複数の生薬(しょうやく)の組み合わせで、複合的に作用します。
  • 腸を刺激する生薬や、便に潤いを与える生薬などが含まれます。
作用する場所
  • 消化管全体や体質そのものに働きかける 

薬剤の種類 作用機序 特徴 注意すべき副作用 用法・用量の目安
酸化マグネシウム 腸管内に水分を引き込み、便を軟らかくする(浸透圧性) 作用が穏やかで習慣性が少ない。慢性便秘治療の基本薬。 腎機能が低下している方は高マグネシウム血症に注意。 1日3回、食後に服用することが多い。便の硬さを見ながら調整。
刺激性下剤 大腸の神経を直接刺激し、ぜん動運動を強制的に起こす 効果が比較的速く、はっきりしている。 腹痛、下痢。長期連用で耐性や依存性のリスク。 就寝前に服用し、翌朝の効果を期待する。連用は避ける。
漢方薬 生薬の組み合わせで複合的に作用 体質改善も視野に入れた治療が可能。 含まれる生薬(大黄、甘草など)による副作用に注意が必要。 通常、1日2~3回、食前または食間に服用。

【作用機序の最前線】新しい便秘薬が腸に働きかける仕組み

これまでの便秘薬で、効果が不十分だったり腹痛に悩まされたりした方はいませんか。 近年、便秘治療は大きく進歩し、新しいタイプの便秘薬が次々と登場しています。 これらの薬は、従来の薬とは全く異なる仕組みで腸に働きかけるのが特徴です。

従来の薬が腸を外から動かすイメージなら、新しい薬は体の中の仕組みを利用します。 体が本来持つ生理的な機能に働きかけ、より自然に近い排便を促すことを目指します。 慢性的な便秘で悩む多くの方にとって、治療の新たな選択肢となっています。

ポリエチレングリコール(PEG)製剤「モビコール」が便の水分を保持するメカニズム

モビコールは「浸透圧性下剤」という、便の水分を増やすタイプの薬です。 主成分のポリエチレングリコール(PEG)が、ユニークな働きをします。 この成分は水分子と強く結びつき、腸の中で水分をしっかり抱え込みます。

モビコールの作用は、以下の3つのステップで進みます。

  1. 水分の保持
    服用されたポリエチレングリコールは、体内にほとんど吸収されません。  腸に直接届き、水分子と結合して便の方へ水分を引き寄せ、保持します。

  2. 便の軟化と増量
    水分をたっぷり含んだ便は、硬さが和らぎ、軟らかくなります。  同時に便全体の体積(カサ)が増えることで、大腸の壁が自然に刺激されます。

  3. ぜん動運動の促進
    便のカサが増すことで、大腸のぜん動運動が穏やかに促されます。  これにより、スムーズな排便へとつながります。

この薬は水に溶かして飲む液体タイプで、2歳以上の小さなお子さんから使えます。 腸を直接刺激しないため、腹痛が起こりにくく、習慣性も少ないのが利点です。

GC-C受容体作動薬「リンゼス」が水分分泌と痛覚を同時に改善する作用機序

リンゼスは「上皮機能変容薬」という新しいグループの薬です。 小腸の表面にある「グアニル酸シクラーゼC(GC-C)受容体」に作用します。 この受容体は、いわば腸の水分分泌をコントロールするスイッチのようなものです。

リンゼスには、主に2つの特徴的な働きがあります。

  1. 腸液の分泌を促す
    リンゼスがGC-C受容体を刺激すると、腸の細胞から水分などの分泌が促されます。  腸内の水分量が増えることで便が軟らかくなり、腸内を移動しやすくなります。

  2. お腹の痛みを和らげる
    便秘に伴う腹痛や張りは、腸の神経が過敏になっていることも一因です。  リンゼスは、この腸の痛覚神経の過敏な状態を和らげる作用も持ちます。

これらの作用により、リンゼスは便を出すだけでなく、腹痛などの症状も改善します。 特にお腹の痛みを伴う「便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)」の治療で有効です。 体内へはほとんど吸収されないため、全身性の副作用が少ないのも特徴の一つです。 ただし、主な副作用として下痢(約13.0%)が報告されており、注意が必要です。

クロライドチャネル(ClC-2)を活性化薬「アミティーザ」の作用機序

アミティーザは「上皮機能変容薬」に分類される便秘治療薬です。

小腸や大腸の上皮細胞に存在するクロライドチャネル(ClC-2)を活性化することで作用します。 このチャネルは、腸管内へ塩化物イオンと水分を分泌する“通り道”のような役割を担っています。 アミティーザにより腸管内の水分量が増加し、便が柔らかくなることで、排便がスムーズになります。 その結果、強い刺激を与えることなく、自然に近い形で排便を促すことができます。 慢性便秘症や、便が硬く出にくいタイプの便秘に有効とされています。 体内への吸収はごくわずかで、全身性の副作用が比較的少ない点も特徴です。

一方で、主な副作用として悪心(吐き気)や下痢が報告されており、特に内服初期には注意が必要です。

胆汁酸の再吸収を阻害する「グーフィス」のユニークな大腸刺激作用

グーフィスは、体にもともとある「胆汁酸」の力を利用するユニークな薬です。 胆汁酸は肝臓で作られ、脂肪の消化を助けるほか、大腸の動きを活発にします。 この生まれつき備わった仕組みを、便秘治療に応用したのがグーフィスです。

通常、胆汁酸の多くは小腸の最後(回腸)で再吸収され、肝臓に戻ります。 グーフィスは、この胆汁酸の再吸収をブロックする働きをします。

大腸への胆汁酸を増やす

再吸収を阻害された結果、より多くの胆汁酸が大腸へと流れ込みます。

2つの作用で排便を促す

大腸に届いた胆汁酸は、以下の2つの作用で便通を改善します。

  • ぜん動運動の促進  大腸の筋肉を刺激し、便を送り出す動きを活発にします。
  • 水分分泌の促進  腸の細胞に働きかけ、腸管内への水分分泌を促し便を軟らかくします。

グーフィスは、様々な背景を持つ慢性便秘症の方への有効性も研究されています。 従来の薬とは全く異なるアプローチとして、治療の幅を広げています。

従来の刺激性下剤・浸透圧性下剤との根本的な違い

新しい便秘薬と従来の薬では、腸への働きかけ方が根本的に異なります。 その違いを理解することが、ご自身に合った薬を選ぶための重要な一歩です。 従来の刺激性下剤は「腸を無理やり動かす」タイプといえます。 一方、新しい薬は「腸が本来持つ機能を整え、自然な排便をサポートする」タイプです。

種類 代表的な薬 作用機序 特徴
刺激性下剤 センノシド
ピコスルファート
大腸の神経を直接刺激し、ぜん動運動を強制的に起こす。 効果が速いが腹痛を起こしやすい。長期連用で耐性や依存性のリスクがある。
浸透圧性下剤 酸化マグネシウム
モビコール
腸管内に水分を引き込み、便を軟らかくしてカサを増やす。 作用が穏やかで習慣性が少ない。腹痛も起こりにくい。腎機能が悪い方は注意が必要。
上皮機能変容薬 リンゼス
アミティーザ
腸の細胞に直接働きかけ、腸内への水分分泌を増やす。 生理的な仕組みで便を軟らかくする。腹痛を伴う便秘にも効果が期待できる。
胆汁酸トランスポーター阻害薬 グーフィス 胆汁酸の再吸収を阻害し、大腸への流入量を増やすことで排便を促す。 体内物質を利用するため、自然に近い排便が期待できる。

新しい作用機序の薬の登場で、腹痛などの副作用を抑えることが可能になりました。 これにより、慢性的な便秘を継続的にコントロールしやすくなってきています。

慢性便秘症ガイドラインに基づく作用機序別の治療戦略

「便秘薬は種類が多くて、どれを選べばいいかわからない」 「薬をずっと飲み続けるのは、なんだか不安…」 このように感じている方は、決して少なくありません。

実は、現在の便秘治療には専門家がまとめた指針があります。 「慢性便秘症診療ガイドライン」がそれにあたります。 この指針では、薬の効き方(作用機序)に基づいた治療を推奨しています。

まずは体に優しい薬から始め、効果を見ながら種類を変えたりします。 また、必要に応じて薬を組み合わせることもあります。 ご自身に合った安全な治療法を見つけることが、とても大切です。

なぜ第一選択は酸化マグネシウムなどの「浸透圧下剤」なのか

便秘治療を始める際、多くの医療機関で最初に処方される薬があります。 それが「浸透圧下剤」であり、代表的な薬は「酸化マグネシウム」です。 この薬が最初に選ばれるのには、明確な理由があります。

その理由は、作用が非常に穏やかで、安全性が高く、安価なためです。 浸透圧下剤は、腸を無理やり動かすわけではありません。 腸の中に水分を引き寄せて、便を軟らかくする働きをします。

硬くなった便に水分を含ませることで、自然に近い排便を促します。

浸透圧下剤の主な特徴

  • 腹痛が起こりにくい  腸を直接刺激しないため、お腹が痛くなることが少ないです。
  • 習慣性になりにくい  長期間使っても効果が薄れたり、依存したりしにくいとされています。
  • 幅広い年代で使いやすい  作用が穏やかなため、お子様からご高齢の方まで使用しやすい薬です。

ただし、腎臓の機能が落ちている方は注意が必要です。 マグネシウムが体内に溜まり「高マグネシウム血症」を起こすことがあります。 必ず医師の指示のもとで服用するようにしてください。

「刺激性下剤」の頓服使用が推奨される理由と長期連用の問題点

薬局で手に入る便秘薬の多くに、「刺激性下剤」が含まれています。 この薬は、大腸の粘膜を直接刺激して、腸の動きを強制的に強くします。 効果がはっきりしているため頼りになりますが、使い方には注意が必要です。

ガイドラインでは、刺激性下剤は毎日飲むことを推奨していません。 「頓服(とんぷく)」、つまり「どうしても出ない時だけ飲む」使い方を推奨します。 その理由は、長く使い続けると、以下のような問題が起こりやすいためです。

  • 耐性ができる
    使い続けると腸が刺激に慣れてしまい、同じ量では効きにくくなります。  その結果、薬の量がどんどん増えるという悪循環に陥ることがあります。
  • 依存性がつく
    薬の強い刺激がないと、腸が自力で動けなくなってしまうことがあります。
  • 腹痛や下痢
    腸を強く動かす作用のため、お腹の痛みや急な下痢を起こしやすいです。
  • 大腸メラノーシス
    長期間の使用で、大腸の粘膜に色素が沈着して黒ずんでしまう状態です。  これが直接がんにつながる証拠はありませんが、腸が疲れているサインです。

このような理由から、刺激性下剤は一時的に使う「お助け薬」です。 毎日の排便管理は他の薬で行い、上手に活用することが大切です。

治療が難しい便秘に対する新機序薬の正しい位置づけと使い方

浸透圧下剤では効果が不十分で、刺激性下剤にも頼りたくない。 そのような治療が難しい便秘に対し、新しい作用機序の薬が登場しました。 これらは「新機序薬」と呼ばれ、従来とは全く違う仕組みで排便を促します。

主な新機序薬には、以下のような種類があります。

  • 上皮機能変容薬(アミティーザⓇ、リンゼスⓇなど)
    小腸の壁にある「水分の蛇口」を開けるようなイメージです。  腸の中に水分を分泌させ、便を自然に軟らかくします。  特にリンゼスⓇは、便秘に伴うお腹の痛みを和らげる効果も期待できます。

  • 胆汁酸トランスポーター阻害薬(グーフィスⓇなど)
    私たちの体にもともとある消化液「胆汁酸」を利用するユニークな薬です。  胆汁酸を大腸に多く届けることで、水分分泌と腸の動きの両方を促します。

これらの新機序薬は、従来の薬で効果が得られない場合の「切り札」です。 患者さんの生活の質(QOL)を守る上で、重要な役割を果たします。 どの薬が合うかは便秘のタイプによるため、医師とよく相談して決めましょう。

作用機序の異なる薬を組み合わせる「多剤併用療法」という選択肢

便秘の原因は一つではないことが多く、一つの薬だけでは改善しないこともあります。 そのような場合には、作用機序の違う薬を複数組み合わせる治療を行います。 これを「多剤併用療法」と呼びます。

例えば、以下のような組み合わせが考えられます。

  • 基本の組み合わせ  毎日「浸透圧下剤」で便を軟らかく保ちます。  それでも出ない時だけ「刺激性下剤」を頓服で使います。
  • 効果を高める組み合わせ  「浸透圧下剤」を基本に「新機序薬」を加えます。  腸の水分分泌や動きをさらにサポートします。

それぞれの薬の長所を活かし、短所を補い合うことで治療効果を高めます。 より効果的で、安全な治療を目指すことが可能になります。 以下の表に、主な便秘薬の種類と特徴をまとめました。

分類 一般名 商品名 作用機序 特徴 主な副作用
浸透圧性下剤 酸化マグネシウム マグミット® など 腸管内で浸透圧を高め、水分を引き込み便を軟化 安価・習慣性少ない/高齢者・慢性便秘でよく使用 高マグネシウム血症(腎機能低下時)、下痢
  ポリエチレングリコール モビコール® 非吸収性高分子が水分を保持し便量増加 小児・高齢者にも使いやすい/腹痛少ない 腹部膨満、下痢
刺激性下剤 センノシド プルゼニド® 大腸神経叢を刺激し蠕動運動促進 即効性あり/頓用向き 腹痛、下痢、連用で耐性
  ピコスルファートナトリウム ラキソベロン® 大腸で活性化し蠕動運動促進 夜服用→翌朝排便/調整しやすい 腹痛、下痢
漢方薬 大黄甘草湯 ツムラ84など 大黄による大腸刺激作用 即効性あり/短期使用向き 腹痛、下痢、低K血症
  麻子仁丸 ツムラ126など 腸管潤滑+蠕動促進 高齢者・乾燥便向き 下痢、腹部不快感
上皮機能変容薬 ルビプロストン アミティーザ® Clチャネル活性化→腸管分泌促進 慢性便秘・女性に多用 悪心、下痢
  リナクロチド リンゼス® GC-C受容体刺激→分泌促進+知覚過敏改善 IBS-Cに特に有効 下痢、腹痛
胆汁酸トランスポーター阻害薬 エロビキシバット グーフィス® 胆汁酸再吸収阻害→大腸刺激 便意が自然/朝服用 腹痛、下痢
坐剤 炭酸水素ナトリウム・炭酸水素カリウム レジカルボン®坐薬 炭酸ガス発生で直腸刺激 即効性あり/直腸性便秘 肛門刺激感
浣腸 グリセリン グリセリン浣腸 浸透圧+直腸刺激 即効性最強/レスキュー使用 腹痛、直腸刺激

自己判断で薬を組み合わせると、思わぬ副作用を招く危険があります。 必ず医師や薬剤師に相談し、ご自身に合った治療法を見つけていきましょう。

まとめ

今回は、便秘薬の作用機序(効き方)と特徴についてご紹介しました。

便秘薬には、腸を直接動かす刺激性のものから、便に水分を含ませて自然な排便を促す穏やかなもの、さらには新しい仕組みで働く薬まで、多くの種類があります。 市販薬で一時的に対処している方も多いかもしれませんが、知らず知らずのうちに腸に負担をかけ、かえって症状を悪化させている可能性も否定できません。

大切なのは、ご自身の便秘タイプに合った薬を正しく選ぶことです。 「どの薬が合うかわからない」「長年便秘に悩んでいる」という方は、自己判断を続ける前に、ぜひ一度消化器内科などの専門医にご相談ください。 専門家と一緒に、あなたに最適な治療法を見つけて、快適な毎日を取り戻しましょう。

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