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大腸カメラを受けてみた

[2024.05.13]

私は外来やホームページにて常々、『40歳になったら一度大腸カメラ検査を受けましょう』とお伝えしてきました。

自分も38歳、もうすぐ40歳を迎えるにあたり、一度大腸カメラを受けよう、と思い、2024年5月10日、人生初めての大腸カメラを受けたきました。

患者様に大腸カメラを日々行っていますが、自分が受けてみないと分からない『気づき』もたくさんあったため記事にします。

【監修者】

かわぐち内科・内視鏡クリニック

川口 佑輔

目次

 

なぜ大腸カメラを受ける気になったか?

年齢

患者様には常々、『症状がなくても40歳になったら一度は大腸カメラを行いましょう』とお伝えをしてきました。
自分もその年齢に近づいたのが一番の理由です。

トイレットペーパーに血液付着

いわゆる痔核を疑う症状があり、時々トイレットペーパーに血液が少量付着していました。
トイレットペーパーに血液が付着する程度でも大腸がんの可能性は否定できませんので、大腸カメラを受けることとしました。

家族の存在

私事ながら、もう少しで第2子が誕生する予定です。
自分の、そして家族の未来のためにも、日本で一番多いがんである大腸がんの可能性は否定しておきたいと考えました。

どのような基準で病院を選んだか?

元々出身大学が神奈川であり、近くに腕を信頼できる友人はいません。

なので、正直一般の患者様が大腸カメラの病院を選ぶのと変わらないと思います。

立地

どうしても時間がまとまって取りにくいため、立地は近ければ近いほど良いと考えていました。

診療日・診療時間

自分自身が木曜・日曜休みなため、その両者で検査可能な医療機関を探しました。

総合病院・内視鏡専門クリニック・内科内視鏡系クリニック

私が所属していた永寿総合病院という総合病院がありますが、知り合いの先生方がいらっしゃるとは言え、ハードルが高く申し訳ない気持ちもあり検討には挙がりませんでした。

内視鏡専門クリニックも少し足を伸ばせばありますが、今回は自分と似たような規模のクリニックで、今後自分のクリニックに生かせる点がないか勉強する意味も込めて、自宅からタクシーを使えば10分ほどの内科内視鏡系クリニックにお世話になる事にしました。

大腸カメラの実際

検査前

大腸カメラ予約

すぐに希望日の予約を取って頂きました。

(医師であることはお伝えしたので、少し融通を利かせてくれたかもしれません。すみません。)

大腸カメラ前腸管洗浄剤の内服

自宅にて下剤の内服を行いました。

当院では患者様にアンケート調査を行っており、腸管洗浄剤の内服について辛さを1~5段階で評価頂いています。(1:楽 2:少し辛い 3:結構辛い 4:かなり辛い 5:内服中断)

その評価に当たはめると2といったところでした。

最初は問題ないのですが、少し飲み進めるとお腹が張る感じが出てきました。

また自分は1.5時間ほどで便の性状が整ったのですが、その後検査まで時間が空く事が少し辛く感じました。

胃・大腸カメラ

今回は胃カメラ・大腸カメラを同日施行で行って頂きました。検査開始時間は11時でした。

喉の麻酔

正直かなり苦手です。が、基本的にあまり工夫のしようがないところなので仕方ありません。

鎮静剤

かなり良い鎮静をしていただいたと感じております。

胃カメラ中やや『おえっ』としたのは覚えていますが、辛いと感じるようなものではありませんでした。

大腸カメラも、痛みが出る可能性のある大腸の盲端(盲腸)までカメラを進める過程はほとんど記憶がありません。

ポリープ切除

自分にも大腸ポリープが見つかり切除してもらいました。6mmほどの良性腫瘍(腺腫)でした。やはり検査をしておいて本当に良かったです。

大腸カメラを終えて感じた事

まずは、自分にも大腸ポリープがあったのでの、今回検査を行って本当に良かったと思っています。

38歳の自分に6mmのポリープがありました。正直、50歳過ぎまで大腸カメラを行っていなかったら、がんになっていた可能性も否定できません。

トイレットペーパーに血液が付着したのではこの大腸ポリープのせいとは考えられず、つまり全く大腸ポリープに関連する症状は無かった事になります。

今回の自分の体験からも、やはり『40歳になったり一度は大腸カメラ』は必ず行った方がいいと、改めて確認することができました。

また苦痛の少ない内視鏡検査を提供して下さったクリニック様にも感謝申し上げます。

実際に大腸カメラを行ってみて当院の患者様にも当てはめた時、多少の改善点も感じてきました。

自分が行ってみなければ分からない、患者様の辛さや面倒くささ。是非当院の明日からの診療に役立てて行きたいと思います。

 

より苦痛の少ない大腸カメラを提供するために~経験を活かします~

全体として、胃・大腸カメラ共に苦痛なく検査を行って頂きました。

その一方で、やはり大変と感じるところもありました。

もちろん、全ての患者様の苦痛を完全に取り除く事は困難ですが、改善できる点もあると強く感じました。

現在でも当院の大腸カメラ検査は、苦痛の少ない検査であると自負しております。

しかし、これからも更に苦痛の少なく、40歳を迎えた皆様が不安なく大腸カメラを受けられるクリニックになれるよう、日々努力して参ります。

検査の説明を聞いてから大腸カメラを受けたい方は【外来Web予約】へお進みください。

先に検査日を決めたい方は【大腸カメラWeb予約】へお進みください。

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