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大腸カメラ どこで受ければいいの?~病院の選び方~

[2024.05.14]

大腸カメラを受ける事ができる医療機関は沢山あります。

例えば『東京 大腸カメラ』と検索すると、膨大な数の医療機関が表示され、どこも『苦痛の少ない大腸カメラ』や『最先端の装置』などと書いてあり、どこに差があるのかはわかりにくいものです。

このページでは、大腸カメラを受ける際、各医療機関にどのような特徴があるかをご紹介させて頂きます。

(これはあくまでも私見であり、それぞれの医療機関でこの記載の限りでないことも多々ありますので、ご理解を頂けますと幸いです)

目次

  1. 各医療機関の特徴
  2. 大腸カメラの病院を選ぶ際に注目したいポイント9つ
  3. 患者様により異なる 受診すべき医療機関
  4. 筆者ならどこで受ける?~主観が入ります~
  5. まとめ

 

各医療機関の特徴

完全に私見です。

総合病院でも鎮静剤を使用する病院はありますし、内視鏡専門クリニックでも症状にしっかりと対応してくれるクリニックはあります。

なので私が今まで見てきたものの一般的特徴と思ってみてもらえますと幸いです。

大腸カメラの病院を選ぶ際に注目したいポイント9つ

大腸カメラの病院を選ぶ際に注目したいポイントは9つです。

  1. 医師の技術
  2. 敷居の高さ
  3. WEBでの予約
  4. 下剤の内服
  5. 内視鏡設備
  6. 高度な内視鏡治療
  7. 鎮静剤の使用
  8. 検査後の説明
  9. 症状に対する対応

医師の技術

大腸カメラの技術とは何でしょうか?

  1. 内視鏡を痛みなく大腸の奥まで進める技術
  2. 見逃しの無い内視鏡検査を行う技術
  3. 病気があった際に的確に診断する技術
  4. ポリープがあった際に的確に治療する技術

これら全てが、大腸カメラを行う上で大切な技術となります。

2~4は、クリニックで大腸カメラを行う限りにおいてはそこまで差が出るものではなく、やはり1.内視鏡を痛み無く大腸の奥まで進める技術 が患者さんにとって大きな比重を占めます。

『内視鏡を痛み無く大腸の奥まで進める技術』とは何なのか?

どのホームページにも痛くないと書いてあるけれど、それが本当であればどの医療機関で大腸カメラを行っても大差がない事になってしまいます。

はっきり言います。『内視鏡を痛み無く大腸の奥まで進める技術』は、内視鏡医のレベルによりかなりの差があります。

痛みが無い と謳っていても、それは大腸内視鏡の技術が高いのではなく、多量の鎮静剤を使用して無理やり痛みを取っているだけのところも多いのです。

では、どのように『内視鏡を痛み無く大腸の奥まで進める技術』が高いかどうかを、患者様が見分けられるのでしょうか?

正直HPなどの情報から『技術』を見極めるのは、私でも難しいです。

筆者が思うのは、自分が信頼している先生が全例一人で検査を行っているクリニックであれば、信頼度は高いと思うのです。

どうしても総合病院や大きな内視鏡専門クリニックでは、医師により『技術』のばらつきが生じてしまいます。また自分が外来で見た患者様ではない方の内視鏡検査を担当するため、患者様の状態をしっかり把握しないまま検査が行われる事が多くなります。

筆者の『内視鏡を痛み無く大腸の奥まで進める技術』が他の先生と比べて高いかどうか、自分では正直なかなか分かりません。ただ、今まで大学病院や総合病院で働いてきて看護師や同僚から大腸カメラの技術について特別な信頼を得ていた という事は自分の中で自負しています。

そのような医師が全例で検査を対応するクリニックで、大腸カメラを受けてみませんか?

【苦痛の少ない大腸カメラ検査)

敷居の高さ

総合病院では、紹介状がないと受診できないところがほとんどであり、必然的に敷居が高くなってしまいます。

その点当院などの個人クリニックや内視鏡専門クリニックなどは、大腸カメラの敷居が低く、『自分に大腸カメラが本当に必要なのだろうか?』と不安な気持ちを持つ方でも、気軽に受診することが可能です。

WEBでの予約

かわぐち内科・内視鏡クリニック及びほとんどの内視鏡専門のクリニックでは、WEBでの外来予約が可能です。

総合病院などでは、基本的に紹介状などが必要であり、電話での予約が必要となります。また外来の枠も限りがあり、平日のみの場合も多いため、思ったような日程で受診できない事が多々あります。

かわぐち内科・内視鏡クリニックでは特に、『大腸カメラWEB予約』も行っており、仕事で忙しい方でも先に大腸カメラの日程を決められることで、確実に大腸カメラを受ける事ができる仕組みを導入しています。

下剤の内服

下剤の内服のポイントは、➀下剤の種類が選べるか、➁病院で下剤が内服できるか です。

➀下剤の種類が選べるか

大腸カメラのイメージ の中で、下剤の内服に関する不安はアンケート調査第2位と、大腸カメラの代表的な不安の一つです。

下剤にはそれぞれ特徴がありますので、詳しくは『』をご参照ください。

総合病院などは『患者様の飲みやすい味』などは考慮されず、効率性を重視した下剤が選択される場合が多いでしょう。また通常当院規模の内視鏡を行うクリニックでは、下剤は1種類しか扱っていないところも多いです。当院では、効率性重視=モビプレップ、味重視=マグコロール を採用しています。

下剤の種類 モビプレップ マグコロール
練り梅のような味 スポーツドリンクのような味
洗浄力 高い 普通
服用量 少な目 普通
副作用 安全性高い 腎機能障害

前回下剤の内服が大変であったという患者様に、タイプの違う下剤を使用する事も出来ますので、お気軽にお申し付け下さい。

➁病院で下剤が内服できるか

コロナ禍以降、病院やクリニックで下剤の内服ができるクリニックは減少しました。病院で下剤が内服できるメリットとしては

  1. 不安な事や下剤による合併症症状をすぐに相談できる
  2. 遠方の方でも大腸カメラが可能 

などが挙げられます。

内視鏡専門のクリニックなどはこのような機能を有しているところが多く、高齢で自宅での下剤内服が不安である方、遠方だがどうしても希望の病院で大腸カメラを受けたい方、などは病院で下剤の内服ができる病院を選ぶと良いでしょう。

※当院ではクリニック内での下剤内服には対応しておりません。

内視鏡設備

内視鏡設備は、数年おきに新しい機種が出る分野です。

基本的に新しい機種の方が画像が綺麗になったり、あとは特殊モード(例えば出血した際に出血点が見やすくなったり、AIモードでポリープを検知したり)が搭載されたりします。

正直なところAIモードによるポリープや腫瘍の検出は、まだまだ人間の目には劣ります。

総合病院は、新しい機種の導入に関してその病院によりかなり差があります。大学病院などの大規模病院ではほとんどの場合最新の機器が導入されています。

内視鏡専門のクリニックでも、内視鏡特化である事を売りにしている訳ですから、ほとんどの病院で最新の機器が導入されています。

当院規模のクリニックですと、これまたピンキリです。かわぐち内科・内視鏡クリニックでは、少しでも患者様に精度の高い検査を提供するため、オリンパスの最新機種を導入しています。

 

高度な内視鏡治療

大腸カメラを使用した最も難易度の高い治療として、早期大腸がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が知られています。

筆者が総合病院に在籍していた際には、この治療にも携わっていました。

このような治療を行うには、患者様は約1週間の入院が必要であり、クリニックでは行う事ができません。

このように、難易度が高い治療には合併症のリスクもつきものであり、その合併症に対応するためには、総合病院での治療が必要になります。

内視鏡専門のクリニックや私どものようなクリニックでは、このような難しい治療が必要な患者様を早期に発見し、信頼のできる総合病院にご紹介する、とういのが大切な役割となっています。

 

鎮静剤の使用

病院の側でお話しすると、鎮静剤の使用にはデメリットもあります。

それは、鎮静剤を使用した場合休憩時間が必要になり、休憩して頂くスペースが必要になり、その患者様を診る看護師さんが必要になります。

より多くの患者様に大腸カメラを提供するためには、鎮静剤の使用はマイナスにもなるのです。

総合病院ではそのような観点から、なるべく鎮静剤は使用しないという病院も多くあります。

内視鏡専門のクリニックやかわぐち内科・内視鏡クリニックでは、基本的に鎮静剤の使用はほとんどの方に行っています。

鎮静剤を使用するメリット・デメリット

鎮静剤のメリット 鎮静剤のデメリット
検査を楽に受けられる可能性が上がる(とにかくこれです!) 合併症(血圧低下、呼吸抑制)の確立が上がる
  休憩時間が必要なため時間がかかる
  帰宅後も車や自転車の運転ができない

検査後の説明

総合病院でも、内視鏡専門のクリニックでも、検査担当医と外来担当医が違う事がよくあります。

かわぐち内科・内視鏡クリニックでは、全例で院長が検査・結果説明を担当します。

また、鎮静剤使用によりうとうとして結果説明を覚えていない患者様に関しましては、電話での再結果説明にも対応しております。

大きな腫瘍が見つかった際には、その日または翌日には受診が可能な総合病院とも提携しておりますので、ご安心下さい。

症状に対する対応

検査の結果で、症状の原因となるような大きな病気が見つからないことも多々あります。

内視鏡専門のクリニックでは、大腸カメラで問題が無かったから心配いらない、となり、その後困って当院に受診される方が多くいらっしゃいます。

そのような場合、大腸以外の病気の可能性も考慮し、超音波専門技師が対応する腹部超音波検査や、場合により他院にCT検査を依頼させて頂く事もあります。

それでも何も見つからない場合には、機能性疾患(過敏性腸症候群など)の可能性を考慮し、内服薬剤を調整することもあります。

大腸カメラが終わったら診療が終わるわけではありませんので、この点は特にご安心頂ければと思います。

 

患者様により異なる 受診すべき医療機関

これまで長々と書きましたが、全てかわぐち内科・内視鏡クリニックが他院より優っていると書くつもりは毛頭ありません。

ですので、それぞれの患者様に合った医療機関で大腸内視鏡検査を受けるべきと思っています。

かわぐち内科・内視鏡クリニックでの検査を検討してほしい方

  • 40歳以上で大腸カメラを受けてみたいと考えている方
  • 便潜血反応が陽性となった方
  • 下痢や便秘が続き困っている方
  • 大腸ポリープを切除した事がある方
  • 前回の大腸カメラで辛い思いをした方
  • 当院まで1時間以内で来れる方
  • 大腸カメラの日程をWebで先に決めたい方

※大腸カメラの日程をWeb

内視鏡専門のクリニックなどで検査をお勧めする方

  • ご自宅での腸管洗浄剤(下剤)内服が不安で、病院で腸管洗浄剤を飲みたい方
  • 他は『かわぐち内科・内視鏡クリニックでの検査を検討してほしい方』と同じです。ここまでの文章を参考に、受診をご検討下さい。

 

総合病院での検査をお勧めする方

  • 大きなポリープが見つかった方
  • 高齢で大腸カメラのリスクが高い方
  • 合併症がありクリニックレベルでの内視鏡検査が危険な方

筆者ならどこで受ける?~主観が入ります~

筆者自身が40歳に近づいてきたため、一度大腸カメラを行いたいと思っておりました。

正直なところ自分もどこで大腸カメラを受けるか 悩んでしまいました。

決め手は

  • 自宅からの距離
  • 1人の医師が責任を持って対応しているか
  • WEBで早めの日程で予約が可能であったところ

でした。

結局は自分と同じやり方で同じ信念で、内視鏡検査を行っているクリニックを選んだ ということになります。

まとめ

当院では、麻酔薬を使った苦痛の少ない内視鏡検査を行っています内視鏡専門医である院長が責任を持って担当し、大腸ポリープがあれば当日切除も可能です。

検査の説明を聞いてから大腸カメラを受けたい方は【外来Web予約】へお進みください。

先に検査日を決めたい方は【大腸カメラWeb予約】へお進みください。

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