新型コロナウイルス関連
新型コロナウイルスとは
コロナウイルスの歴史
それまでにもコロナウイルスは風邪の病原体として知られていましたが、2003年に中国や台湾、ベトナムなどでSARS-CoVによる重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生しました。
次いで2012年にはアラビア半島でMERS-CoVによる中東呼吸器症候群(MERS)が出現しています。
そして2019年12月、中国の武漢市で原因不明の肺炎が多発し、2020年1月に原因が新型コロナウイルスと同定されました。
その後WHOを中心とした医療機関が調査を行い、病原体の名称が『SARS-CoV-2』(通称新型コロナウイルス)に、感染により引き起こされる病気が『COVID-19』に決定されています。
SARS-CoV-2ウイルス
電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは直径約100nmの球形を呈しており、表面には突起がみられます。
形態が王冠に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する"corona"という名前が付けられました。
今回の新型コロナウイルスは、ウイルスの遺伝子配列からコウモリのコロナウイルスを祖先にもつと考えられていますが、実際にどのような経緯でこのウイルスが人類に感染するようになったかは明らかになってはいません。
COVID19の罹患数
少し古いデータですが、COVID19の発生から2021年9月までに世界で感染が確認された人は2億2千万人、死亡者は455万人と驚異的な数字となっています。
国内での感染者数は第一波から徐々に増加しており、直近の第7波では一日に221442人の感染者数となりました。
変異株の動向
新型コロナウイルスの変異株は2022年2月頃にデルタ株からオミクロン株のBA.1系統に置き換わり、その後オミクロン株のBA.2系統に置き換わりました。
そしてBA.2系統からBA.5系統への置き換わりが現在飛躍的に進んでおり、この感染力の高いBA.5系統が第7波の大部分を占める事が良そうされています。
オミクロン株BA.5系統の特徴としては
- 感染力が既存のオミクロン株より強い(BA.2系統の35.1%増との報告あり)
- 既存のオミクロン株と比べ重症化率の上昇は現在のところ指摘されていない
新型コロナウイルス感染の症状
上述したように第7波の新型コロナウイルス変異株は既存のBA.2と現在急拡大中のBA.5が主となっています。
- 発熱
- 咳
- 喉の痛み
- 味覚障害
- 嗅覚障害
- 倦怠感
- 関節痛 etc
当院の発熱外来について
新型コロナウイルスのワクチン接種について
新型コロナウイルスワクチン接種についてはこちらをご覧ください
新型コロナウイルス感染対策
1院内の十分な換気
診察中も含め可能な限り窓を開け、換気を行っています。
2高精度空気清浄機の使用
一般的な空気清浄機に使われるHEPAフィルターより最小吸着粒子が大幅に小さいTPAフィルターを搭載した空気清浄機を使用しております。
3院内の次亜塩素酸消毒の徹底
午前・午後の診療後に次亜塩素酸による消毒を行っています。特に患者さんが触れる部位に関しましては徹底的な消毒を心がけています。
4受付窓口のビニールシールド設置
受付窓口にはビニールシールドを設置し、飛沫暴露防止対策を取っております。
5非接触型体温計を用いた全患者の体温測定
来院時無症状の患者様の中にもコロナウイルスは潜んでいる可能性がございます。当院では全患者様に来院時、非接触型体温計を用いた体温測定を行っております。
6当院スタッフの体調管理
スタッフ全員が出勤時体温測定・記録を行い、体調管理・把握に努めております。
新型コロナウイルスQ&A
Q1 5月8日以降どのように変わるの?
5月8日よりCOVID19は5類感染症に変更となります。
国としてはいわゆる『風邪』のように扱ってほしい という意図ですが、実際問題として風邪やインフルエンザと違い感染性が何倍も高い事には変わりありません。
変更点としては
①PCR検査の際の値段が、公費(国の負担)がなくなり通常の保険診療となります。簡単に言うと患者様が支払う値段が上がるということになります。
②COVID19と診断された場合、行動制限の義務→努力義務のみになります。
具体的には症状発症から5日間+解熱後24時間以上は可能な限り人との接触を減らす。
他にも細かい変更点が多数ありますが、国や各自治体発表の資料をご参照頂けますと幸いです。