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下痢

人間の消化管は食道、胃、十二指腸、小腸(空腸・回腸)、大腸からなら一本の管状臓器です。
口から食事を摂取すると、その消化・吸収のために胃液、腸液、胆汁など様々な消化液が分泌され、食事も合わせると毎日8~10Lほどの液体が腸管を通る事になります。
そしてその水分は小腸・大腸にて90%以上が再吸収され、残りが便として排出されます。
そのため、小腸、大腸で何等かの理由で水分の吸収ができなくなると、便の水分量が増加し、下痢症状として現れます。

急性下痢は症状が現れる期間が短く、下痢が3週間以上続く場合は慢性下痢となります。
急性下痢のほとんどはウイルスや細菌感染による感染性腸炎が原因です。

下痢を生じる疾患

感染性腸炎

ウイルス性腸炎、細菌性腸炎を指します。
ウイルス性はノロウイルス、ロタウイルスなどが、細菌性ではキャンピロバクターやサルモネラ、病原性大腸菌などが原因となります。

薬剤性下痢

抗生剤や下剤の使用により下痢になることがあります。

下痢型過敏性腸症候群

下痢と便秘を繰り返したり、排便にて症状が速やかに改善したりする特徴があります。
他に下痢の原因となる検査所見が何もないことが条件となります。

過敏性腸症候群 

潰瘍性大腸炎

以前より下痢があり、その他腹痛や血便などを伴うと疑いが強くなります。
大腸カメラでの診断が必須です。

潰瘍性大腸炎 

慢性膵炎

膵臓の働きの一つとして、膵液という消化酵素の分泌があります。
慢性膵炎は進行すると、膵液の分泌量が減り、消化する力が弱まり、やがて下痢を来します。

診断

問診、診察

急性か慢性化、発熱の有無、腹痛の有無、などにより症状の原因や重症度を測ります。

採血

頻度が高い感染性腸炎の時などは、採血にて炎症反応の値が上がります。
また下痢がひどいと脱水となり、腎臓の機能が悪化します。

大腸カメラ

急性の下痢の場合はほとんどの患者様で大腸カメラは必要となりません。
しかし、出血を伴う場合や、下痢が長期間生じている場合には大腸カメラの施行が推奨されます。

大腸カメラ 

治療

① 感染性腸炎の場合

頻度がもっとも高い感染性腸炎による下痢の場合、止痢薬(下痢を止める薬)の使用はウイルスや細菌を腸管内にとどめる事につながり、症状の増悪を招く恐れがあります。
整腸剤(腸の細菌のバランスを整える)は副作用もほとんどないため、ほぼ全例で処方します。

また、問診や診察、採血所見などによりウイルス性か細菌性かを判別します。(完全に判別することは難しいですが)
細菌性の場合には重症度に応じて抗菌薬を処方します。
ウイルス性の場合、特効薬はありません。
ウイルス性も細菌性も基本的には3-5日ほどで症状は改善しますので、その間は水分の摂取(スポーツドリンクを中心に)を十分に行い、症状の改善を待ちます。

② その他の疾患

疾患毎の治療が必要となりますので、診断結果に応じて適切に対処します。

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