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胃癌

胃癌とは?

胃の粘膜に発生する悪性腫瘍です。

2017年の国内統計では、全悪性腫瘍の中で罹患数第2位であり、年間約10万人の患者さんが罹患されます。

胃癌の危険因子の代表的なものとしてヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染があります。ピロリ菌の持続感染により萎縮性胃炎と呼ばれる胃粘膜の炎症性変化が生じ、萎縮性胃炎を発生母地として胃癌を生じると考えられています。ピロリ菌は数十年前に使用されていた井戸水からの感染が多く、現在の若年世代では感染率は低下していますが、それでも幼少期の両親からの感染などを生じうるため、まだまだ0%にはなっていません。

症状

胃癌は早期の段階ではほとんど症状がみられません。

胃癌が進行すると、腹痛、胃部不快感、吐き気、食欲低下、貧血、体重減少などが認められる事があります。

しかし患者さんによって症状は様々であり、また上記の症状がみられたからと言って、胃癌があるとは限りません。

診断

まずは問診を行い、上記のような症状がある場合は、胃癌を疑う事が大切です。

診断の方法として、上部消化管造影検査(バリウム検査)と上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)があります。

① 上部消化管造影検査(バリウム検査)

バリウムと発泡剤による空気で胃の壁を映し出す方法は二重造影法と呼ばれ、日本で開発されたものです。ただし早期の胃癌はバリウム検査のみでは発見できない事も多く、またバリウム検査で胃癌が疑われても組織採取ができないため、いずれにせよ胃カメラ検査が必要となります。

② 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)

胃癌診断に必須の検査となります。

胃カメラ検査につきましては 「苦痛の少ない胃カメラ検査」 の項目で、当院での胃カメラ検査の実際を記載しておりますので、ご参照下さい。

③ 全身CT検査

上記の検査で胃癌の診断がつきましたら、状況によりCT検査を行い、胃癌の進行度Stagingを行います。当院では行えないため、永寿総合病院や浅草寺病院などにお願いをしております。

④ 腫瘍マーカーを含めた採血検査

腫瘍が見つかった際には採血検査を実施します。

治療

上記検査にて胃癌の診断、進行度を判定し、進行度に応じた治療を行います。

① 早期胃癌の治療

胃癌治療ガイドラインに準じて治療を行います。

現在では技術の進歩により、基準を満たせば内視鏡による治療で切除することが可能となりました。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

スコープの先端から電気メスを出し、早期の胃癌を粘膜の下から剥がし取る治療です。出血や消化管穿孔(消化管が破れてしまう)などの合併症のリスクはありますが、多くの場合は安全に切除する事ができ、全身麻酔による手術をせずに根治ができうる、非常に優れた治療です。

※筆者は北里大学メディカルセンターならびに永寿総合病院にてこのESD治療に携わって参りました。

外科的切除術

早期癌ではあっても、内視鏡での切除が難しい病変もあります。その際には外科的な切除を行います。
最近普及が進んでいる腹腔鏡手術では、傷が小さく、術後の痛みも少なく、入院期間も短い などの利点があります。

② 進行胃癌の治療

進行癌の場合でも、進行度により治療方針が異なります。

外科的切除術

外科領域の進歩も著しく、場合によっては肝転移などの遠隔転移があっても手術が可能となってきました。また化学療法の発展もあり、術前・術後化学療法を組み合わせることで、予後が延長することも証明されています。患者さんの状況に合わせて治療が選択されます。

化学療法(抗癌剤治療)

病巣の進行が強く、手術が難しい場合には化学療法が選択肢に挙がります。

 

有病率が高い病気であり、台東区では胃癌検診による内視鏡事業も行っております。
胃カメラに抵抗のある患者さんも多いと思いますが、胃癌検診の利用や、胃痛・胃もたれなどの症状のある患者さんは、是非胃カメラ検査を受け、胃癌の早期発見を目指しましょう。

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