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しぶり腹とは
しぶり腹とは、便意があっても排便がスムーズにできず、便が肛門に残っているような感じが続く状態を指します。排便時のいきみや不快感を伴い、便秘と下痢を繰り返すこともあります。特に高齢者やストレスの多い方に多く見られ、日常生活の質を低下させることがあります。
しぶり腹と大腸の病気の関係
しぶり腹は、大腸の運動機能異常や直腸の排便機能障害が主な原因です。痔核や直腸炎、過敏性腸症候群(IBS)などの疾患で見られることがあります。また、直腸や肛門周辺の狭窄や腫瘍がある場合にも排便困難を引き起こします。神経性の障害や加齢による筋力低下も関連します。
どんなときに受診すべき?
以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
- しぶり腹の症状が数週間以上続く
- 出血や強い痛みを伴う
- 排便後も便が残る感覚が強い
- 体重減少や全身のだるさがある
- 排便習慣に急激な変化が見られる
これらは重大な疾患の可能性を示唆するため、専門的な診断が必要です。
検査・治療について
当院では、しぶり腹の原因を調べるために大腸カメラ検査を実施し、直腸や肛門付近の状態を詳しく観察します。必要に応じて肛門機能検査や画像診断も行います。
治療は原因に応じて行い、痔核や直腸炎には薬物療法や生活習慣改善を指導します。過敏性腸症候群の場合は食事療法やストレス管理が有効です。排便障害が重度の場合は専門的な治療や手術が検討されます。