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胃の過形成性ポリープとは
胃の過形成性ポリープは、胃の粘膜が慢性的な炎症などにより過剰に増殖してできる良性のポリープです。胃の内視鏡検査でよく見られるもので、胃の体部や前庭部に多く発生します。大部分は無症状ですが、まれに出血やポリープの増大に伴う症状が生じることがあります。
胃の過形成性ポリープの症状
多くの場合、自覚症状はありません。しかし、大きなポリープや多数のポリープがある場合には以下の症状が見られることがあります。
- 胃の不快感や軽い痛み
- 軽度の吐き気
- 胃出血に伴う貧血症状(まれ)
胃の過形成性ポリープの原因
このポリープの主な原因は慢性胃炎で、特にピロリ菌感染による炎症が関与しています。また、胃粘膜の修復過程で細胞が過剰に増殖することが原因とされています。
- ピロリ菌感染があると発生しやすい
- 慢性胃炎の存在が背景にあることが多い
胃の過形成性ポリープの治療法
過形成性ポリープは良性ですが、以下の場合は治療や精査が必要です。
- ポリープが大きくなり症状を引き起こす場合
- 出血や貧血が認められる場合
- 形態に異常が見られ、がんの合併が疑われる場合
治療は内視鏡的ポリープ切除が行われます。通常は切除後、組織検査で良性か悪性かを確認します。ピロリ菌感染があれば、除菌治療も行い再発防止を図ります。
当院の検査・対応について
当院では胃カメラ検査でポリープの形状や大きさを詳しく観察し、必要に応じて組織検査を実施します。組織検査で悪性所見がみられた場合や過形成ポリープが貧血の原因になっている可能性がある場合には、必要に応じて提携先の医療機関にご紹介させて頂きます。ピロリ菌検査も同時に行い、適切な治療計画をご提案いたします。患者さまの症状や状態に応じて丁寧に対応いたしますので、ご安心ください。
よくある質問
- 胃カメラでポリープが見つかった場合、その場で切除できますか?
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胃のポリープを切除する場合には通常入院が必要となります。当院では胃のポリープが見られた場合必要に応じて組織検査は行いますが、切除が必要な場合には入院施設のある提携病院にご紹介させて頂きます。