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ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の症状でお悩みの方は浅草徒歩1分 かわぐち内科・内視鏡クリニック

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ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)とは?

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息するらせん状の細菌です。

ピロリ菌感染患者さんは、胃に『萎縮性胃炎』という変化が起こります。このヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎が生じると、その粘膜を背景として胃がんが起こりやすい事が分かりました。その他にもピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍や一部のポリープの発生母地となります。

ピロリ菌の感染経路

上下水道の完備が十分されていなかった時代には、水分摂取により80%前後の方がピロリ菌に感染していました。現代では上下水道が整備され、ピロリ菌感染は大幅に減りました。しかし、幼少期にご両親からの口口感染が生じる場合があり、若い方でもピロリ菌陽性患者さんは0%にはなっていないのが現状です。

ピロリ菌と胃がんの関係

ピロリ菌感染者の胃がんリスク

ピロリ菌感染は胃がんの最大の危険因子とされています。

国立がん研究センターの報告(2008年)では、以下のようなデータがあります:

  • ピロリ菌に感染している人の胃がんリスクは、非感染者に比べて約5〜10倍に上昇する。

  • 日本人約1,400人を8年間追跡した研究で、胃がん発症者全員がピロリ菌陽性であった(感染していない人の発症は0人)という結果も報告されています。

参考文献:

Uemura N, et al. Helicobacter pylori infection and the development of gastric cancer. N Engl J Med. 2001;345(11):784–789.
(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa001999)

ピロリ菌除菌による胃がんリスクの低下効果

ピロリ菌の除菌により、胃がんの発症リスクは約30〜50%低下することがわかっています。

  • 例えば、2013年のMeta-analysis(Ma JL, et al.)では、ピロリ菌除菌により胃がんリスクが44%低下したと報告。

  • また、日本の多施設共同研究(Fukase K, et al. 2008)では、早期胃がん治療後に除菌した群は、除菌しなかった群よりも胃がん再発率が3分の1に減少

参考文献:

Ma JL, et al. Fifteen-year effects of Helicobacter pylori treatment on gastric cancer incidence and mortality. Gut. 2012;61(6):758-764.
(https://gut.bmj.com/content/61/6/758)

Fukase K, et al. Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer. JAMA. 2008;300(10): 1033–1040.
(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/182956)

 

ピロリ菌の診断

診断の方法としては以下の4種類がございます。

① 内視鏡を使った迅速ウレアーゼ検査

ウレアーゼというピロリ菌が持っている尿素を分解する酵素の活性を用いて調べる検査です。組織生検にて採取した粘膜を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。胃カメラと同時に検査できるため簡便でありますが、ピロリ陽性の患者さんを誤って陰性と判定してしまう、いわゆる『偽陰性』がやや多い事が欠点です。

② 尿素呼気試験

診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する、簡単に行える精度の高い診断法で、主流の検査法のひとつです。

③ 採血による抗体検査

ヒトはピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくります。血液中や尿中などに存在するこの抗体の有無を調べる方法です。血液や尿などを用いて、その抗体を測定する方法です。

④ 糞便中抗原検査

便検体の取り扱いとなり、患者さんの抵抗もあるため、当院ではほとんど行っておりません。

ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌の除菌成功率は、以前は75%ほどと報告されていましたが、最近は新しい薬剤の開発もあり、約90%まで上昇しています。また初回の除菌治療を1次除菌と呼びますが、1次除菌で失敗した場合でも2次除菌まで保険で認められており、totalでは95%以上の患者さんが除菌に成功します。

ピロリ菌の診断と治療の流れ

除菌の適応

胃カメラでの萎縮性胃炎の存在と、上記4つの診断方法にてピロリ菌の存在が確認されれば除菌の適応となります。

※健診などでピロリ菌陽性の場合
→まずは胃カメラを行う事が必須となります。なぜならば萎縮性胃炎の存在+ピロリ菌感染が除菌の適応であり、萎縮性胃炎が証明されなければ除菌治療の保険が降りません。また、そもそも現在胃癌ができていれば除菌より先に胃癌の治療が必要となりますので、不安もあると思いますがピロリ菌感染の疑いがありましたら、是非一度胃カメラ検査を行ってください。

萎縮性胃炎+ピロリ菌が証明済み

除菌治療薬を処方します。治療薬は1週間分の処方となります。

治療薬内服終了後4週間以降

結果説明を行います。

除菌が成功したら
除菌成功しても胃癌になる確率が0になるわけではありません。1~2年に一度の胃カメラ検査が推奨されます。

除菌が失敗したら

2次除菌を開始します。

治療薬内服終了後4週間以降

尿素呼気試験を行います。

約1~2週間

大抵の患者さんは除菌が成功します。

除菌成功しても、しなくても

1~2年に一度の胃カメラ検査が推奨されます。

まとめ

胃癌は早期発見できれば、内視鏡による切除にて治癒が可能となる時代となりました。胃癌を作らない事、そしてできてしまっても早期に発見する事を目標に診療に当たって参ります。

ピロリ菌感染のご指摘がある患者さんや親御さんがピロリ菌に感染されている方、除菌後の胃カメラfollowを行っていない患者さんがいらっしゃいましたら、是非ご相談下さい。

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