腹痛の診察
かわぐち内科・内視鏡クリニックとして消化器内科を標榜してクリニックを開業し、現在までに多くの患者様が受診されました。
その中で、最も多い主訴が、『腹痛』です。
日々たくさんの患者さんを診察する中で、忘れてはいけないこと、それは腹部をしっかりと診察することです。
クリニックでの診療では、採血を行っても当日に検査結果は出ません。
来院した患者さんの重症度を測り、当日や翌日に早めに紹介する必要があるかどうかは、患者さんの顔色やVital sign(血圧や脈拍、酸素の値など)、そして腹痛であれば腹部所見にかかっています。
1月になり3名の患者さんを当日または翌日までにPushして中~大規模病院に依頼させて頂きました。
2名の方は急性虫垂炎で、うち一名は重症度が高い虫垂炎でした。一名はまだ最終報告を受けた訳ではないため分かりませんが、入院になったと聞きました。
3名ともそこまで重症感なく外来を受診された患者さんでしたが、腹部の診察にて『早く入院できる施設に紹介しなければならない』と直感しました。
日々の忙しい中、腹痛の方全員にゆっくりと腹部診察ができないのも事実です。
しかしその一方で、必要な患者さんを適切な施設にご紹介できるかどうかは、クリニックの医師の診察力にかかっています。
当然ではありますが、しっかりと患者さんから出ているサインを見逃すないよう診察する事の重要性を頭に刻むため、ブログにしました。
引き続き大腸カメラにも力を入れ、励んでまいりますので、宜しくお願い致します。
お付き合いいただきありがとうございました。
かわぐち内科・内視鏡クリニック
院長 川口 佑輔