胃カメラで分かる病気
上部消化管内視鏡検査、通称『胃カメラ』は、胃だけでなく食道や十二指腸までの観察が可能であり、様々な病気の診断に役立ちます。胃カメラ検査で分かる病気についてまとめましたのでご参照下さい。
食道
食道は、のど(咽頭)と胃の間をつなぐ長さ25㎝ほどの管腔臓器です。
あまり知られていませんが、良性疾患から悪性腫瘍まで様々な病気が発生する部位であり、しっかりとした観察が必要です。
NBI(Narrow Band Imaging)モードを搭載した内視鏡を用いることにより、食道癌の発見率が上昇することが示されました。当院ではNBIモード搭載の経鼻内視鏡を用いて、より精密な内視鏡検査をご提供させていただきます。
【主な疾患】
胃
胃は、口から食道を通って入ってきた食物が蓄えられる袋のような臓器です。胃内では胃酸が分泌され、食物の消化や、食物と共に体内に取り込まれた菌の殺菌を行う働きがあります。
胃潰瘍や胃癌が代表的な病気ですが、それ以外にも胃にできる病気は多岐に渡ります。
【主な疾患】
- ピロリ感染性胃炎(萎縮性胃炎)
- 胃ポリープ
- 胃癌
- 胃潰瘍
- 胃粘膜下腫瘍
- 胃悪性リンパ腫
十二指腸
小腸の一部であり、胃から続く約30㎝の部分です。
十二指腸には膵管、胆管の出口である乳頭部が存在し、乳頭部にできた癌は規約上は胆管癌に分類されます。乳頭部以外の十二指腸にできた癌を十二指腸癌と呼びます。それ以外にも十二指腸潰瘍など良性の疾患も発生します。
【主な疾患】
- 十二指腸潰瘍
- 十二指腸癌
- 十二指腸乳頭部癌